桜山公園の冬桜さくらやまこうえんのふゆざくら

藤岡市南東部の鬼石の西方、標高591mの桜山*山頂にある47haの自然公園。山頂付近の急斜面をうめる約5,000本の冬桜*は、1908(明治41)年3月に植栽されたもので、国の名勝・天然記念物に指定されている。雪化粧した武甲山などの山容を望んでのお花見は11月上旬~12月中旬。
 山頂の碑文によると、1906(明治39)年、国有林野を村有の公園とし、1908(明治41)年、日露戦争戦勝記念に村民の協力で桜、楓各1,000本を植栽して花とモミジの公園としたという。その後1973(昭和48)年、三波川山林大火で桜の半数が焼けたが、住民による育苗、植栽で以前にも増す冬桜の名所になった。
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みどころ

珍しく冬に咲く約7,000本の桜。桜と紅葉が同時に見ることができる様子は不思議な光景である。
 日本庭園も美しく作られており、紅葉時期はモミジの紅葉と池の景観が見事。山頂からの埼玉県や群馬県伊勢崎方面の眺めも良い。
 上毛かるたでは「三波石と共に 名高い冬桜」と、桜山公園の周辺で産出される、庭石として有名な緑泥片岩の名石、三波石とともにうたわれている。(林 清)
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補足情報

*桜山:村の中央にある標高591mの山。別名を虚空蔵山とも呼ぶことがある。
*冬桜:名の如く晩秋落葉後の11月上旬から12月中旬にかけて咲く桜。普通の桜より花も葉も小さく、色は白または淡紅色。春の桜に比べ開花期間が長いため、満開にはならず、ポツリポツリと咲く。
関連リンク 藤岡市観光ガイド(藤岡市観光協会)(WEBサイト)
参考文献 藤岡市観光ガイド(藤岡市観光協会)(WEBサイト)
藤岡市(WEBサイト)
パンフレット「冬桜 桜山公園 ハイキングマップ・散策マップ」(藤岡市)

2020年04月現在

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