藤岡市は、群馬県の南西部に位置し、東は埼玉県上里町、神川町に接する。市域は、西南に赤久縄山(1,522.3m)などがあり標高が高く、北東に行くにしたがい平野部が広がる。鮎川、鏑川、烏川、神流川が流れ、市域の最南部には、首都圏の水がめである下久保ダムがある。
 歴史は古く、古墳時代の史跡も多く発見されている。室町時代には関東管領職にあった上杉憲実が平井城を築いた。江戸時代は日野絹の集散地として栄え、明治以降は高山社に代表される養蚕業の先進地、また、木材の集積地として発達してきた。1965(昭和40)年頃から工場が立地し、輸送用機械、プラスチック製品、一般機械器具などが製造されている。
 農業では、トマト、イチゴ、花卉等を中心とする施設園芸作物が栽培されている。特にシンビジウム(洋ラン)は全国でもトップクラスの出荷量を誇る。
 「三波石峡」、「下久保ダム」、八塩温泉などのほか、「七輿山古墳」、「白石稲荷山古墳」 をはじめ多くの古墳、「譲原石器時代住居跡」や「本郷埴輪窯跡」などがある。「冬桜の三波川(サクラ)」は国の名勝・天然記念物となっている。
 「高山社跡」は、「富岡製糸場(富岡市)」、「田島弥平旧宅(伊勢崎市)」、「荒船風穴(下仁田町)」とともに、「富岡製糸場と絹産業遺産群」として世界文化遺産として登録されている。

観光資源一覧

桜山公園の冬桜の写真

桜山公園の冬桜 (群馬県 藤岡市 )

藤岡市南東部の鬼石の西方、標高591mの桜山*山頂にある47haの自然公園。山頂付近の急斜面をうめる約5,000本の冬桜*は、1908(明治41)年3月に植栽されたもので、国の名勝・天然記念物に指定されている。雪化粧した武甲山などの山容を望んでのお花見は11月上旬~12月中旬。  山頂の碑文によると、1906(明治39)年、国有林野を村有の公園...