榛名山はるなさん

妙義山・赤城山とともに上毛三山の一つ。那須火山帯に属する複式火山である。火口原は東西4km、南北2km。ほぼ中央に中央火口丘の榛名富士と火口原湖の榛名湖があり、これを取り巻いて相馬山(そうまさん)・烏帽子岳・鬢櫛山(びんぐしやま)・掃部ヶ岳(かもんがたけ)・天目山などの外輪山が並ぶ。最西端にある掃部ヶ岳が最高峰1,449mである。
 榛名火山の中央火口丘である榛名富士は円錐形の山で湖に隣接しており、湖岸からロープウェイで山頂まで到達できる。
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みどころ

高崎市、前橋市周辺から見ると、赤城山とともにはっきり目立つ山容で上毛三山として親しまれている。上毛かるたでは「登る榛名のキャンプ村」として、夏の気温の快適さと緑に包まれた環境の魅力が歌われている。
 榛名山の中でも端正な山容の榛名富士の山頂には展望台・榛名富士山神社があり、展望台からは関東平野と上信越の山並みを一望できる。またロープウェイ高原駅付近の沼ノ原から北東のヤセオネ峠にかけた一帯は榛名高原と呼ばれ、草原の中に咲くツツジ・ユウスゲ・キスゲ・リンドウの花が美しい。
 榛名湖畔西側の天神峠から東側のヤセオネ峠の登山道は、氷室山1,236m、天目山1,303mなどと続く高低差のあまりない関東ふれあいの道で、榛名湖や榛名富士などを眺めながらの快適な縦走路であり、明るい開放的な雰囲気を味わえる。
 この他、最高峰の掃部ヶ岳や外輪山に登山道が続いており様々な山歩きが楽しめる。(林 清)

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