アクアワールド茨城県大洗水族館あくあわーるどいばらきけんおおあらいすいぞくかん

2002(平成14)年に旧大洗水族館を建て替え、「地域の自然と世界の水生生物の生態展示を通じ、生物の多様性や自然環境、地球環境を楽しみながら学べる海の総合ミュージアム」を目指し、アクアワールド茨城県大洗水族館として再スタートした。
 基本テーマは「茨城の海と自然・世界の海と地球環境」。那珂川と鹿島灘あるいは黒潮と親潮が出会う茨城県の海をスタートに世界の海を巡り、水源から河口まで川の流れを辿って茨城の海に戻るという、ダイナミックな展示体験と空間体験の一体化を図った。展示水槽は60水槽、展示生物数は約580種、6万8,000点に及ぶ。とくに53種類のサメ種類を飼育しており、巨大専用水槽での複数飼育のマンボウとともに、もっとも力をいれている飼育展示だ。また、80種2万匹の魚類を紹介する「出会いの海の大水槽」*、アトリウムに川の流れを造った「森と川ゾーン」、大海原を背景にイルカのジャンプが見られるイルカ・アシカオーシャンライブ*などが用意され、さらに、眺望スポットやミュージアムショップも配され、まさしくミュージアムパークとなっている。
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みどころ

鹿島灘の大きな海原を前面にし、横を那珂川が流れる、水族館として格好の立地である。
 基本テーマに沿って、ダイナミックな展示がなされ、「見て、さわれて、楽しめる」コーナーをはじめ、こどもを中心に観覧者が体験、参加できる展示、活動に関し多くの工夫がなされている。
 動物のプログラム、ミュージアムショップ、眺望ポイントなどレジャー施設的な面の充実も図っている。
 サメやマンボウなどの飼育、研究に力を入れ、他の水族館との差別化に努めている。(志賀 典人)
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補足情報

*「出会いの海の大水槽」:水量1,300t、周囲約40m。回遊水槽では魚の群泳と、水中のダイバーが話をする「アクアウォッチング」が見られる。
*イルカ・アシカオーシャンライブ:バンドウイルカ、オキゴンドウ、カマイルカの3種類のイルカがダイナミックなジャンプや道具を使ったパフォーマンスを見せる。また、カリフォルニアアシカのコミカルな演目も見られる。

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