大洗町は、茨城県の太平洋岸のほぼ中央に位置し、東は太平洋に面し,北はひたちなか市、西北は水戸市、西南は涸沼を挟んで茨城町、南は鉾田市と接する。
 海岸線はおおらかな湾形をなし、市街地は海岸線に概ね沿う低地部に形成され、後方に丘陵を背負う。涸沼側に近い低地部には水稲が栽培され,丘は、畑・山林となっている。 
 国道51号が通り、鹿島臨海鉄道が走る。大洗港からは北海道苫小牧港までフェリーが就航している。
 水産業、水産加工業が盛んで、四季折々で豊かな海の味覚を楽しむことができ、はまぐりや牡蠣、しらす、あんこうなどが名物となっている。近年は観光地として発展し、ゆるやかな浜が続くビーチは、海水浴やサーフィンのメッカとなっている。
 「大洗」は平安時代の文献にも見られるほど歴史は古く、「大洗磯前神社」や「願入寺」など歴史ある寺社仏閣や東北地方と江戸を結ぶ水運の中継地として栄えてきた。現在も日本三大民謡の一つでもある「磯節」や、伝統のある「八朔祭」などにその名残が残っている。

観光資源一覧

アクアワールド茨城県大洗水族館の写真

写真提供:アクアワールド茨城県大洗水族館

アクアワールド茨城県大洗水族館 (茨城県 大洗町 )

2002(平成14)年に旧大洗水族館を建て替え、「地域の自然と世界の水生生物の生態展示を通じ、生物の多様性や自然環境、地球環境を楽しみながら学べる海の総合ミュージアム」を目指し、アクアワールド茨城県大洗水族館として再スタートした。  基本テーマは「茨城の海と自然・世界の海と地球環境」。那珂川と鹿島灘あるいは黒潮と親潮が出...

あんこう鍋の写真

あんこう鍋 (茨城県 北茨城市 / 茨城県 日立市 / 茨城県 ひたちなか市 / 茨城県 大洗町 / 茨城県 水戸市/他 )

深海魚でグロテスクな姿をしたアンコウ*は日本の近海の各地で獲れ、現在、水揚げが圧倒的に多いのは山口県の下関港で、茨城県の平潟、大津、久慈、那珂湊などの各港を合わせても及ばない。しかし、栄養たっぷりの黒潮で育ち、冬に南下する冷たい親潮で脂がのった肝が肥大化する常磐沖のアンコウは、絶品だとされる。  日本においてはアン...

那珂川の写真

那珂川 (茨城県 水戸市 / 茨城県 ひたちなか市 / 茨城県 大洗町 / 茨城県 他 )

那須火山の那須岳(標高1,917m)に源を発し、栃木・茨城両県を流れ、ひたちなか市と大洗町の間で太平洋に注ぐ。余笹川、箒川、桜川や河口近くで最後に合流する涸沼川なども含め、196の支流を有する。全長は150km、流域面積は3,270km2。  支流を含め那珂川は、古代から鉄道開通する近代まで舟運が盛んだった。そのため、古くから...