ニセコアンヌプリにせこあんぬぷり

ニセコ連峰はニセコ比羅夫から日本海側の雷電峠までの東西約25km、南北15kmにわたる11の連なった山々。国道268号線の新見峠を境としてニセコ東山系*とニセコ西山系*に大別される。東山系の山の名はすべてカタカナ名、西山系はすべて漢字名となっている。山の名前が個別に付けられたのは、昭和初期に温泉の開発により入りやすくなり、夏の登山の普及でそれぞれを識別する必要が出てからと言われている。
 最高峰は連峰最東端のニセコアンヌプリ標高1,308mで、三角形の美しい山頂をもつ。標高900m以上はササと高山植物、3m以上の積雪におおわれる冬期は絶好のスキー場となる。近年はパウダースノーを求めて海外からのスキーヤーやスノーボーダーも訪れている。
 登山コースはスキー場の索道頂上部からの1時間程度と、西側の五色温泉からの2km、1時間30分などがある。
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みどころ

最高峰のニセコアンヌプリは三角形の美しい山頂をもつ。ニセコアンヌプリから続く連峰は全般的になだらかな山容を持ち、快適な尾根道の登山ができる。その中ではイワオヌプリが活火山で山頂付近に火山灰地が広がり、お椀をふせたような独特の形状をもっている。ニセコアンヌプリ山頂からの眺望はすばらしく、目前に迫る羊蹄山の姿は特に美しい。また時期によっては羊蹄山の頂上から朝日が昇るダイヤモンド羊蹄をみることができる。反対側にはイワオヌプリから雷電山の一直線に並ぶニセコ連峰をはっきり確認できる。
 昆布、五色、湯本温泉など温泉資源が豊富で、山麓にはたくさんの温泉宿がある。それらの宿を拠点として、気軽な登山、大沼、大谷地の湿原、神仙沼、長沼などの沼めぐり、特に紅葉の時期にはニセコから日本海をつなぐパノラマラインのツーリングやドライブもおすすめ。冬にはスキーツアーも楽しめる。ニセコアンヌプリを中心として冬季のパウダースノーとダイナミックなスキーコースが海外のスキーヤーに大人気。また、地域の雪崩事故防止のためニセコルールが地域公式ルールとして運営されている。
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補足情報

*東ニセコ山系の主な山:イワオヌプリ 火山活動の跡が生々しく、山頂からは遮るものがないため、ニセコ連峰をのぞむことができる。チセヌプリ なだらかな山で山頂部の火口には小さな湿原があり、6月中旬にはミズバショウなどが咲く。
*西ニセコ山系の主な山:目国内岳(めくんないだけ)山麓にはパンケメクンナイ湿原がある。雷電山 雷電峠からの登山は固定ロープがあり、急な登りが続く。前雷電からは日本海が望める。
関連リンク NISEKO(株式会社ニセコリゾート観光協会)(WEBサイト)
参考文献 NISEKO(株式会社ニセコリゾート観光協会)(WEBサイト)
ニセコ町(パンフレット)
ニセコルール(WEBサイト)
『ヤマケイアルペンガイド 北海道の山』 伊藤 健次著 山と渓谷社
『北海道の山と谷』「北海道の山と谷」再刊委員会 北海道撮影社

2024年03月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。

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