大月町は、県南西部に位置し、北は宿毛市、東は土佐清水市、西は宿毛湾、南は太平洋に接する。西に豊後水道、南に太平洋と海に囲まれた形をしており、内陸部は標高465mの大洞山を囲む山林が町の総面積の約7割を占める。
 渭南山地の南西部を町域とし、役場所在地の弘見付近を除いては平地に恵まれない。海岸部は土佐、宿毛湾側ともリアス式海岸が発達。内陸部は起伏の少ない丘陵性の山林が多い。国道321号が通じる。
 海岸部は太平洋と豊後水道に面し、リアス式海岸を形成する好漁場に恵まれており、タイやアジ、マグロなどの養殖業が盛んで近年は宝石サンゴ漁も行われている。農業では稲作のほか、葉たばこ栽培、ナス等の施設園芸を主体とする農業が営まれている。また、畜産も行われている。
 南西端には足摺宇和海国立公園の拠点である景勝地大堂海岸や、陸繋島の柏島、樫西海域公園、勤崎海域公園がある。

観光資源一覧

大堂海岸の写真

大堂海岸 (高知県 大月町 )

白い花崗岩の断崖景観。高さ30mの石柱の観音岩は遭難者をみちびいたという伝説、120mの断崖のお万の滝については悲恋物語が語り継がれている。  観音岩から大堂山展望台まで高低差200m、全長6kmの遊歩道がある。すべてを歩くと登山となるが、観音岩までは県道から近く比較的気軽に足を運べる。  柏島、竜ケ浜も見渡すことができる。海岸...

柏島の写真

柏島 (高知県 大月町 )

高知県西南端、足摺宇和海国立公園内。宿毛湾口にある周囲4km、面積0.6km2の島で、大月半島と橋で結ばれている。島の沿岸は南からの暖流黒潮(貧栄養)と、瀬戸内海から豊後水道を南下してくる富栄養な海水とが混じりあうことで、多種多様な海洋生物の宝庫*。  1990(平成2)年代以降ダイビングスポットとして有名になり、多く...