鹿嶋市は、茨城県の南東部に位置し、東は太平洋の鹿島灘に、西は霞ヶ浦、北浦に面している。太平洋と北浦に挟まれた南北に細長い地形をしている。鹿島台地の南部を占め、海岸部は鹿島砂丘の北部にあたる。北は鉾田市、北浦を挟んで行方市、潮来市、南は神栖市に接する。
 国道 51号線,124号線が通り、市内をJR鹿島線、鹿島臨海鉄道大洗鹿島線が走る。
 古来、大和朝廷の東国経略の拠点として重要な地勢を占め、古くから常陸国一宮である「鹿島神宮」の門前町として栄え、発達してきた。現在は、重要港湾である鹿島港を中心とした鹿島臨海工業地帯を中心とした工業都市である。
 農業は米作を中心にイモ類やキャベツ、ピーマン、メロンなどの施設園芸や正月用門松の生産が行われる。漁業ではハマグリが有名。
 また、Jリーグ鹿島アントラーズのホームタウンとして、関東でも有数の「サッカーの街」としても知られている。

観光資源一覧

鹿島神宮の写真

写真提供:鹿島神宮

鹿島神宮 (茨城県 鹿嶋市 )

JR鹿島線鹿島神宮駅の南東に、約70万m2の広大な樹叢*を有し、その中に社殿が建つ。創建については不明な点も多いが、すでに4~5世紀、大和政権が東国に進出をしていく過程における、いわゆる「東征」の重要拠点であり、祭祀も行われたのではないかといわれている。そのため、創建神話として、神武天皇が「東征」の折、武甕槌大神...

鹿島神宮祭頭祭の写真

写真提供:鹿島神宮

鹿島神宮祭頭祭 (茨城県 鹿嶋市 )

祭頭祭は毎年、3月9日に執り行われる*。起源は、奈良時代あるいは平安時代ともいわれているが、近世までは、その囃し言葉*から窺えるように「五穀豊穣」を主に祈る祭りであったり、神仏習合の影響を受け、釈迦入滅の「常楽会」(涅槃会)ともされ、幕末までは鹿島神宮と神宮寺*が習合して執り行っていた。昭和初期には、軍国化の時流の中...