田野畑村は、岩手県沿岸北部に位置し、陸中海岸に臨む。南と西は岩泉町、北は普代村に接し、東は太平洋に面している。海岸は150m~180mの断崖が急激に海に落ち込む典型的隆起海岸で、陸中海岸国立公園随一の景観を呈している。国道45号、三陸鉄道リアス線が通じる。
 酪農と漁業が基幹産業。村営長嶺牧野がある他、島越漁港を中心に養殖ワカメ、アワビなど磯漁業が盛ん。
 北山崎、明戸海岸、弁天崎などは三陸復興国立公園(旧、陸中海岸国立公園)を代表する景観である。名勝の北山崎や鵜の巣断崖は200m前後の絶壁となって海に落ち込み、太平洋に向かって東西に延びる谷々が大地を深く切り刻んでいる。

観光資源一覧

北山崎の写真

写真提供:一般社団法人東北観光推進機構

北山崎 (岩手県 田野畑村 )

岩手県沿岸北部、田野畑村の北東端にあり、陸中海岸の代表的な景観で、隆起した海岸が荒波に削りとられて、ほぼ垂直に切り立った崖が形作られた隆起海岸である。高さ約200mの大断崖が連なる「北山崎」は、日本の海岸風景の中で最も迫力のある海岸美を誇り、弁天崎~北山崎~黒崎の間は断崖が連続していることから海のアルプスともよばれてい...

鵜の巣断崖の写真

写真提供:一般社団法人東北観光推進機構

鵜の巣断崖 (岩手県 田野畑村 )

岩手県沿岸北部、田野畑村島越の南にある。鵜の巣断崖の形成の歴史は北山崎よりも古く、海洋プレート上のさまざまな堆積物などが約1億4,000万年前に大陸プレートに押し付けられ、強い圧力によって極めて複雑に変形した岩石(付加体)からできている。その後隆起し海成段丘が形成された。隆起した海岸が荒波に削りとられて、ほぼ垂直に切り立...