石巻市は、県北東部の太平洋沿岸地域に位置し、県下第二の都市。北に南三陸町、登米市、南東部に女川町、西に東松島市、美里町、涌谷町に接し、東から南は太平洋に面する。
 鉄道は JR石巻線、仙石線、気仙沼線が通じ、道路は国道45号、108号、398号のほか、三陸自動車道が通り、石巻河南、石巻女川、河北、桃生豊里、桃生津山の各インターチェンジがある。
 北上川と旧北上川が流れ、市街地は、石巻湾側の旧北上川河口の肥沃な平野に位置している。市域東部から牡鹿半島にかけては北上山地の最南端に位置。牡鹿半島はリアス式海岸であり、属島として田代島がある。半島基部渡波港の奥には万石浦、旧北上川右岸に日和山、左岸に牧山がある。北東部には籠峰山などの山地がある。
 1933年(昭和8)市制施行。その後の変遷を経て2005年(平成17)6町を合併して現在の市域となる。
 市内には縄文時代の遺跡が残り、古くから生活の地だった。伊達藩の統治下には、水運交通の拠点に位置する「奥州最大の米の集積港」として、全国的に知られた交易都市だった。また、リアス式海岸の沿岸部では沿岸漁業が盛んで、海運・舟運基地として賑わった。金華山沖漁場を背景に漁業のまちとして栄えたが、明治維新以後、鉄道の発達や工業化への乗り遅れなどにより往時ほどの賑わいがなくなったが、交通網整備、魚市場設置や水産加工業振興、工業誘致などが行われ、1964年(昭和39)、新産業都市に、1993年(平成5)には地方拠点都市地域に指定されている。1988年(昭和63)に石巻専修大学が開学した。
 農業水産業、工業、商業の産業がバランスよく発展。特に水産加工等による食料品やパルプ・ 紙加工品、木材・木製品が3大製品となっている。笹かまぼこ、鮮牡蠣、タラコ、チクワ、ホヤ、ウニ、米、酒 (日高見、墨廼江)、トマト、キュウリ、鯨、ホタテ、ワカ メ、硯、べっこうしじみ、せり等を特産する。
 沼津貝塚は縄文時代の遺跡で国の史跡、出土品は重要文化財である。観光地としては、葛西氏の旧城跡と伝える日和山公園、伊達政宗の遣欧使節支倉常長の出航地月浦などがあり、月浦近くには、復元した遣欧使節船を備えた宮城県慶長使節船ミュージアム「サン・ファン館」がある。また、旧北上川の川中島の中瀬には、市ゆかりの漫画家石ノ森章太郎を記念した石ノ森萬画館、現存する最古の木造教会堂の旧石巻ハリストス正教会教会堂や牧山、旭山、金華山、道の駅「上品の郷」などがある。川村孫兵衛をしのんで7月末~8月初旬に行われる川開きも有名。 2013年には復興支援を目的に、石巻市、気仙沼市と女川町を自転車で走るツール・ド・東北がはじまった。
鉄道は JR石巻線、仙石線、気仙沼線が通じ、道路は国道45号、108号、398号のほか、三陸自動車道が通り、石巻河南、石巻女川、河北、桃生豊里、桃生津山の各インターチェンジがある。
北上川と旧北上川が流れ、市街地は、石巻湾側の旧北上川河口の肥沃な平野に位置している。市域東部から牡鹿半島にかけては北上山地の最南端に位置。牡鹿半島はリアス式海岸であり、属島として田代島がある。半島基部渡波港の奥には万石浦、旧北上川右岸に日和山、左岸に牧山がある。北東部には籠峰山などの山地がある。
 1933年(昭和8)市制施行。その後の変遷を経て2005年(平成17)6町を合併して現在の市域となる。
市内には縄文時代の遺跡が残り、古くから生活の地だった。伊達藩の統治下には、水運交通の拠点に位置する「奥州最大の米の集積港」として、全国的に知られた交易都市だった。また、リアス式海岸の沿岸部では沿岸漁業が盛んで、海運・舟運基地として賑わった。金華山沖漁場を背景に漁業のまちとして栄えたが、明治維新以後、鉄道の発達や工業化への乗り遅れなどにより往時ほどの賑わいがなくなったが、交通網整備、魚市場設置や水産加工業振興、工業誘致などが行われ、1964年(昭和39)、新産業都市に、1993年(平成5)には地方拠点都市地域に指定されている。1988年(昭和63)に石巻専修大学が開学した。
農業水産業、工業、商業の産業がバランスよく発展。特に水産加工等による食料品やパルプ・ 紙加工品、木材・木製品が3大製品となっている。笹かまぼこ、鮮牡蠣、タラコ、チクワ、ホヤ、ウニ、米、酒 (日高見、墨廼江)、トマト、キュウリ、鯨、ホタテ、ワカ メ、硯、べっこうしじみ、せり等を特産する。
 沼津貝塚は縄文時代の遺跡で国の史跡、出土品は重要文化財である。観光地としては、葛西氏の旧城跡と伝える日和山公園、伊達政宗の遣欧使節支倉常長の出航地月浦などがあり、月浦近くには、復元した遣欧使節船を備えた宮城県慶長使節船ミュージアム「サン・ファン館」がある。また、旧北上川の川中島の中瀬には、市ゆかりの漫画家石ノ森章太郎を記念した石ノ森萬画館、現存する最古の木造教会堂の旧石巻ハリストス正教会教会堂や牧山、旭山、金華山、道の駅「上品の郷」などがある。川村孫兵衛をしのんで7月末~8月初旬に行われる川開きも有名。 2013年には復興支援を目的に、石巻市、気仙沼市と女川町を自転車で走るツール・ド・東北がはじまった。

観光資源一覧

金華山黄金山神社の写真

金華山黄金山神社 (宮城県 石巻市 )

鮎川から毎日曜日に船が運行され、金華山まで20分。それ以外の曜日でも、予約をすれば海上タクシーで、人数によっては定期船とそれほど違わない料金で行くことができる。女川港からも金華山へ毎日曜日・祝日1便運行し、約40分で到着する。  牡鹿半島の南突端に、幅800mの金華山瀬戸をはさんで浮かぶ東西約4km、南北約5kmの角錐状の島。中央...

日和山公園の写真

写真提供:石巻市

日和山公園 (宮城県 石巻市 )

日和山*は、市内中心地の旧北上川河口に位置する高さ54mの洪積段丘の孤立丘。頂上には、武神を祭る牡鹿十座の一つ鹿嶋御児神社が建立されており、社伝によれば、780(宝亀11)年が鎮座の起源である。中世には、奥州総奉行葛西氏の城があったと伝えられる。城域は東西約400m、南北約500mに及んでいたことが、発掘調査で確認されている。  1...