石狩鍋いしかりなべ

ぶつ切りにした骨付きのサケの身や頭、豆腐、つきこんにゃく、キャベツやたまねぎ等の野菜類を昆布のだし汁で煮込み、白みそで味付けした石狩鍋は寒さが厳しい北国の代表的な冬の料理である。サケで有名な石狩川の河口にある石狩町(現石狩市)で生まれた料理と言われている。
 昭和20年頃、石狩市でサケの地引網漁が注目されると、その漁見たさに多くの観光客が集まった。石狩市を訪れた観光客に「石狩鍋」を振舞ったところ美味しいと評判になり、全国的に知られるようになったと言われている。
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みどころ

石狩鍋の特徴は甘みを出すためにキャベツとたまねぎを入れ、最後に山椒を一振りするのが本場石狩流。山椒が魚の生臭みを消し、鍋の風味をより一層引き立ててくれる。できれば鮭の様々な部位を味わえるフルコースと一緒に石狩鍋を味わいたい。
 石狩川の河口に広がる本町地区には創業140年を超えるサケ・マス料理の専門店がある。周辺には石狩川と海水浴場「あそびーち石狩」、「はままなすの丘公園」*などがある。
 毎年9月下旬には石狩さけまつりが開催され、超特大の鍋で作る石狩鍋「千人鍋」が振舞わられ人気がある。
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補足情報

*はまなすの丘公園:日本海と石狩川の交わりに形成された1,500mの砂嘴状地帯にある約46万m2の公園。6月中旬から7月上旬にかけてはハマナスが咲き乱れる。現存する北海道最古の灯台・石狩灯台もあり景色にアクセントを加えている。
関連リンク 一般社団法人石狩観光協会(WEBサイト)
参考文献 一般社団法人石狩観光協会(WEBサイト)
石狩市(WEBサイト)
農林水産省(WEBサイト)

2023年12月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。

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