曽於市は、鹿児島県の東部を形成する大隅半島の北部に位置し、宮崎県都城市、志布志市、霧島市、鹿屋市、曽於郡大崎町に接している。
 北部は、大淀川支流域に開け、都城盆地の一角をなし、南部は菱田川流域に広がる地域で、全体的には起伏の多い台地となっている。都城盆地の一角には太平洋に注ぐ大淀川の源流が流れ、末吉市街地、財部市街地が形成され、南部地域には志布志湾に注ぐ菱田川が流れ、大隅市街地が形成されている。
 市の中央部を東西に国道10号、南北に国道269号が、南西部には東九州自動車道が通り、鹿児島空港・宮崎空港まで約1時間の圏域にある。JR日豊本線が市の北部を東西に横断している。
 農畜産業が主産業で、県内の畜産の中心地である。シラス台地では畑作が行われ、茶、サツマイモ、野菜が栽培されている。
 観光面では、自然環境にも恵まれ、花房峡、大川原峡、大鳥峡などの景勝地が点在している。岩川地区の八幡神社で 11月5日に行なわれる弥五郎どん祭りは有名である。
 なお、2010(平成22)年9月には、霧島ジオパーク(鹿児島県霧島市、曽於市、湧水町、宮崎県都城市、高原町、小林市、えびの市)が、日本ジオパークに認定されている。

観光資源一覧

弥五郎どん祭りの写真

写真提供:曽於市観光協会

弥五郎どん祭り (鹿児島県 曽於市 )

身の丈4.85mの弥五郎どんが、岩川八幡神社の境内で目を覚まし、その後、市街地を練り歩く。鹿児島県三大祭の一つとされ、900年の伝統がある。弥五郎どんは、隼人の首領、あるいは六代の天皇に仕えたという武内宿禰(たけのうちのすくね)がモデルと言われるがはっきりしていない。例年11月3日に開催される。