鹿児島県南部に位置する奄美群島は、鹿児島市の南西約370~560kmの範囲に広がる有人8島(大島本島、喜界島、徳之島、沖永良部島、与論島外3島)の総称。徳之島は、奄美群島のほぼ中央にあり、徳之島町、天城町、伊仙町の3町で構成されている。
 徳之島町は、徳之島の東半分を占め、西は天城町、南は伊仙町と接する。町の西部は井之川岳などの山地、海岸は隆起サンゴ礁が発達。亀徳港は徳之島の表玄関で、南東部の亀津は町役場のほか、国や県の出先機関が多く、徳之島の行政、経済、交通の中心地である。
 近世、薩摩藩領となり亀津に代官所が置かれ、藩はサトウキビの栽培を強制、現在もサトウキビが基幹作物で農畜産業生産額の3分の1を占めている。伝統のある大島紬の生産も盛んである。
 闘牛は観光や島民の娯楽の中心となっている。国指定特別天然記念物アマミノクロウサギの生息地でもある。

観光資源一覧

徳之島の闘牛の写真

写真提供:天城町

徳之島の闘牛 (鹿児島県 徳之島町 / 鹿児島県 天城町 / 鹿児島県 伊仙町 )

農耕用の牛を使って、農村の娯楽として自然発生的に生まれた闘牛は、以前は年中行事の折などに行われていたという。年に3場所の定期的な全島大会(徳之島全域の牛が出場)と有志による不定期の大会が年間通して開催されている。闘牛を開催している地域は沖縄、宇和島などほかにもあるが、徳之島の闘牛はとくに熱気があることで知られている。