米子市
印刷する県西部にあり、東は大山町、南は伯耆町、南部町、島根県安来市、北西端は境港市に接し、西は中海、北は美保湾に面する。北の一部は日吉津村に接する。
JR山陰本線、境線、伯備線が通じる。また、国道9号、180号、181号、431号が結節。米子自動車道、山陰自動車道が通じる。北部の境港市との境界に米子空港(米子鬼太郎空港)があり、東京、ソウル、香港、上海間の定期便が就航する。
鳥取県北西部、中海および美保湾に臨む市。米子平野の大半と弓ヶ浜砂州の南半部を占める。
1927年(昭和2)市制施行。その後に数回の編入をおこない、2005年(平成17)淀江町を合併して現在の市域となる。縄文早期末以降の中海低地遺跡の目久美遺跡や、火山灰台地遺跡の福市遺跡などの遺跡があり、東部には条里制遺構が残るなど、歴史は古い。1601年(慶長6)中村一忠が米子城(久米城)を築き城下町として発展。1632年(寛永9)以後は鳥取藩の家老荒尾氏の支配地となった。海と陸の交通の便に恵まれたことから鉄や木材、木綿・浜絣の集散地として栄えた。明治中期以降は鉄鋼,製糸業を中心に商工業都市となり山陰の大阪といわれた。現在は中海新産業都市の中核市となっている。
中海東岸の米子港周辺に食品工業、日野川東岸にパルプ、木材、北東の夜見地区に鉄鋼などの工場が立地する。パルプ・紙、飲料・たばこ・飼料、電子部品・デバイスなどの製造が盛ん。農業は米作のほか葉タバコ、ニンジン、白ネギなどを産する。
国指定史跡として、青木遺跡や、弥生時代中期から古墳時代後期前半の住居跡や墳墓群からなる福市遺跡(国指定史跡)があり、福市考古資料館もある。これに加え、岩谷古墳、鳥取藩台場跡などの史跡がある。この城跡付近は中海の夕日で有名な湊山公園、市役所、山陰歴史館などがある。後藤家住宅は江戸時代中期の問屋建築で国指定重要文化財。車尾の深田氏庭園は国指定名勝。旧式内社の大神山神社、隠岐配流の後醍醐天皇の皇女が安養尼となって没した安養寺がある。他に、大山の観光基地であり山陰屈指の名湯として知られる皆生温泉が美保湾岸にある。
観光資源一覧

写真提供:鳥取県
弓ヶ浜 (鳥取県 米子市 / 鳥取県 境港市 )
弓ヶ浜半島は鳥取県西端部に位置し、美保湾と中海を分ける全長約17km、幅約4kmの半島である。この半島の美保湾に面した海岸は、境水道から日野川河口までの全長20km、幅4kmに及ぶ美しい弧を描いた砂浜となっており、弓ヶ浜*と呼ばれている。 砂浜には樹齢35~80年の美しい松原と白い砂浜が10km以上続いている。この美しい砂浜の成因は、...