平川市
印刷する平川市は、青森県中南部、津軽平野の南端に位置する。平川と浅瀬石川が流れる。津軽平野の一部である平地、それを取り巻く丘陵地帯、さらには南八甲田連邦の山地と3種類に分類される。東は十和田湖を境にして十和田市、秋田県小坂町、北は青森市、黒石市、田舎館村、西は大鰐町、平川を隔てて弘前市に接し、南は秋田県に接した錨型をなしている。
JR奥羽本線、弘南鉄道弘南線、国道7号、102号、454号(一部で102号と重複)、東北自動車道が通じ、碇ヶ関インターチェンジがある。
古くから肥沃な土壌を利用した穀倉地帯として栄え、発展してきた。近世、碇ヶ関(碇ヶ関番所)は、野内番所(青森市)、大間越番所(西津軽郡深浦町)とともに津軽三関の一つに数えられ、三関のうち碇ヶ関の備えが最も厳重であったとわれる。
市域北西部に広がる津軽平野では水稲、丘陵地では水稲とリンゴ、花卉や庭木の栽培、山間で木材の生産が行われている。
清藤盛美が明治後期に作庭した枯山水池泉回遊式庭園をもつ盛美園、江戸末期に作庭された清藤氏書院庭園はともに国指定名勝。農漁業、交通、眼の守護神として尊信される猿賀神社は、蝦夷征討に赴いて討ち死にした上毛野君田道の霊を祀る。温川温泉や古くからの湯治場である碇ヶ関温泉などがある。
観光資源一覧
盛美園 (青森県 平川市 )
弘前市近郊に位置し、津軽尾上駅より西に1kmのところにある。庭園は明治時代に作庭した1.2万m2の池泉廻遊式庭園であるが、一部は枯山水になっている。園内には明治文化の面影を残す盛美館や、御宝殿が立つ。 盛美園は武学流*の真髄を示した名園といわれ、築山庭造伝や造庭秘伝書の形式を忠実に再現したもの。清藤家*24代盛美...
八甲田のブナ林 (青森県 青森市 / 青森県 十和田市 / 青森県 平川市 / 青森県 黒石市 )
八甲田山は青森県の中央、青森市と十和田湖の中間に構える火山で、那須火山帯*に属し、奥羽山脈北端の重鎮である。1,585mの大岳を最高峰とし、高田大岳、赤倉岳、さらにその南側に連座する櫛ヶ峰、駒ヶ峰、乗鞍岳、横岳などの火山群の総称である。 山体を覆うブナやアオモリトドマツの自然林、山稜部の高山植物や湿原など、美しい植物相...