岡谷市
印刷する岡谷市は、長野県中央部、諏訪湖北西岸にある工業都市。北は松本市、東は下諏訪町、西は塩尻市、南は諏訪市や辰野町と接している。JR中央本線、長野自動車道などが走る。
市街は前面を諏訪湖に、背面の北側は山地で、狭い横河(よっか)川と天竜川の扇状地上に展開している。
市街は明治初年から製糸工業の発達に伴い形成されてきた。世界における生糸のメッカとさえよばれるほどの発展を遂げ、1930(昭和5)年には平野村(現、岡谷市街)の人口は5万3,000人に達し、日本一の大村となった。第二次世界大戦中は製糸業は沈滞し、この建物の利用を目的に京浜方面から光学兵器や、時計などの工場が疎開し、これが今日における精密機械工業発展の動機になった。
このため、市内には市立岡谷蚕糸博物館をはじめ蚕霊塔など蚕糸に関係深いものがある。国道20号の塩尻峠は眼下に諏訪湖の全容を眺めることができ、近くは野鳥も多く、中山道の峠跡も残され、観光の名所になっている。このほか、ツツジの名所鶴峰公園もある。
なお、訪湖唯一の流出河川に臨み、天竜川は岡谷市の釜口(かまぐち)水門から始まる。
観光資源一覧

写真提供:©(一社)諏訪観光協会
諏訪湖 (長野県 諏訪市 / 長野県 下諏訪町 / 長野県 岡谷市 )
八ヶ岳や中央アルプスなどの美しい山々に囲まれて信州のほぼ中央に位置し、周囲約16kmの信州一大きな湖。諏訪盆地の地溝帯にできた断層湖で、岡谷市、下諏訪町、諏訪市にまたがる。 流出部は天竜川だけで釜口水門によって水量が調整されている。観光の中心は上諏訪温泉付近の東岸で湖畔公園・カリン並木があり、サイクリングロードを整備...
写真提供:諏訪市
諏訪湖の御神渡 (長野県 岡谷市 / 長野県 諏訪市 / 長野県 下諏訪町 )
岡谷市、諏訪市、諏訪郡下諏訪町にまたがる諏訪湖独特の冬の自然現象で、氷点下10度前後の日が続くと湖が全面結氷し、さらなる冷え込みにより氷が裂け、昼と夜の温度差によってその裂け目が徐々にせり上がることで大音響とともに山脈のような筋になる現象。 最近は、気温の上昇とともに出現することが少なくなってきているが、1月から2月...