諏訪湖の御神渡すわこのおみわたり

岡谷市、諏訪市、諏訪郡下諏訪町にまたがる諏訪湖独特の冬の自然現象で、氷点下10度前後の日が続くと湖が全面結氷し、さらなる冷え込みにより氷が裂け、昼と夜の温度差によってその裂け目が徐々にせり上がることで大音響とともに山脈のような筋になる現象。
 最近は、気温の上昇とともに出現することが少なくなってきているが、1月から2月の寒い日に出現し、一度出現すれば数日から数週間は陸上から確認できる。
*氷の厚さが均一ではないため、氷上に乗る事は大変危険なため、厳禁。
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みどころ

御神渡は、諏訪市にある諏訪大社上社の男神(建御名方命)が、下諏訪町にある諏訪大社下社の女神(八坂刀売命)に会いに行った恋の足跡であるとも言われており、縁結びのパワースポットとされている。
 また、御神渡は、3本の氷の筋を「一の御渡」、「ニの御渡」、「佐久之御渡」と呼んでいる。
 なお、御神渡の判定については、諏訪市の八劔神社が掌っており、出現が確認された場合は諏訪湖上にて「拝観式」が行われ、御神渡の方向からその年の農作物のでき方や天候などを占っている。このため、八劔神社では、毎年、冬期の諏訪湖を観測をしており、その記録は1443(嘉吉3)年から約600年分にも及ぶ。(林 清)
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補足情報

*2019(平成31)年~2022(令和4)年は出現せず。2018(平成30)年は、2月1日に出現が宣言され、2月27日頃まで確認。
関連リンク 長野県(長野県庁)(WEBサイト)
参考文献 長野県(長野県庁)(WEBサイト)
「信州とっておき情報」

2022年09月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。

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