信濃町は、長野県北端の町。町の西部は黒姫・飯縄両火山の裾野、東部は斑尾山麓が占める高冷地で、信州の豪雪地の一つ。町域の中央をJR信越本線と国道18号(北国街道)が南北に走る。上越市や長野市を経て首都圏とつなぐ上信越自動車道の信濃町インターチェンジがある。飯山市、長野市、飯綱町と、新潟県妙高市に接する。
 農業は、観光とともに町を特徴づける産業で、米、牛乳、野菜などが生産されている。近年は、霧下そば、とうもろこし、トマト等の作物のブランド化が積極的に進められている。
 斑尾山麓には野尻湖がある。中心集落は柏原で、近世には北国街道の宿場町であり、また俳人小林一茶の生地で、終焉を迎えた旧宅は国史跡に指定されている。一茶記念館があり、例年秋には新そばを賞味しながらの句会が催される。
 古間集落は近世からの古間鎌(かま)の産地として知られる。黒姫山麓にはスキー場があり、野尻湖畔とともに別荘地の開発が進んでいる。

観光資源一覧

黒姫山の写真

黒姫山 (長野県 信濃町 )

北信五岳*の1つ。信濃町の西部にそびえる姿から「信濃富士」とも呼ばれ、標高2,053mの二重式のコニーデ型火山。頂上は外輪山にあり、火口原を隔てて中央火口丘の小黒姫山と向かい合う。旧火口付近には小さい湖沼があり、中央に小さな火口丘がある。黒姫山の語源は中野市の高梨城主の娘「黒姫」にまつわる伝説*からと言われている。中腹には...

野尻湖の写真

野尻湖 (長野県 信濃町 )

黒姫駅の北東、斑尾山(まだらおやま)の溶岩による堰止湖で、信州では諏訪湖に次いで大きい湖。西部に黒姫山、東部に斑尾山、北西部に妙高山がそびえる。湖岸には、砂間ガ崎、琵琶ガ崎、竜宮崎など48の岬があるといわれるほど湖岸線の出入りに富み、芙蓉の葉に似ているため、芙蓉湖の別名もある。  野尻湖畔では、ナウマン象をはじめ古代...