館林市
印刷する館林市は、群馬県の東南部に位置し、北は栃木県足利市、佐野市に接する。利根川と渡良瀬川に挟まれた洪積台地及び沖積低地からなっている。
中心市街地の館林は台地上にあり、室町時代末期に赤井氏が築城、江戸時代には城下町として発展した。低地には城沼、多々良沼、近藤沼、茂林寺沼などの沼沢地が多く、第二次大戦後、干拓が進められたが、一部は風致地区として自然が保護されている。水生植物の宝庫で、野鳥も多く、白鳥も飛来する。コイ、フナなどの釣場としても人気がある。
古くから醤油の醸造、製粉、製麺、繊維工業が発達。近年は輸送、機械金属工業などが盛んである。農業は米作と野菜の促成栽培が行なわれている。
館林市は、豊かな水資源と自然環境に恵まれ、多様な動植物の生息地となっている。また、市街地の近くに「つつじが岡公園(国指定名勝)」、分福茶釜で有名な「茂林寺」などがある。
観光資源一覧
つつじが岡公園のつつじ (群馬県 館林市 )
館林駅の東方約4kmにある。「館林のつつじ」とはここのつつじのことで、俗に花山と呼ばれる城沼南岸一帯の丘陵地である。12.93haの敷地は、ヤマツツジをはじめ、キリシマツツジ・クルメツツジなど100余品種、約1万株のつつじが咲き誇る。 この公園のつつじは1605(慶長10)年、初代館林藩主の榊原康政*が側室「お辻」の霊を弔うためつつじを...
茂林寺 (群馬県 館林市 )
茂林寺前駅の南東約300m、杉の茂った平地にある。1426(応永33)年開山の末寺18カ寺を有する大寺で、むかし話で登場する「分福茶釜」*があるので有名。山門を入ると、ユーモラスな22の大きな陶製の狸が両側にずらりと並んで迎えてくれる。本堂内の宝物室には分福茶釜を初め狸のコレクションや寺宝が展示されている。 茂林寺沼とその周辺は...