前橋市
印刷する前橋市は、群馬県の中央部よりやや南に位置し、市域の北部は赤城山に至り、北から南に向かって緩やかな傾斜となっている。市の中央部から南部にかけては、関東平野の平坦地が広がり、本市を両分する形で南流する利根川の両岸に市街地が開けている。
中心市街は古くは東山道の宿駅があり、厩橋と呼ばれ、近世には平岩氏、酒井氏、松平氏の城下町、市場町として発達した。1870(明治3)年に日本最初の機械製糸工場ができ、製糸業とともに発展し、第二次大戦前までは岡谷、豊橋と並び称された生糸の町であった。戦後、製糸業は衰退したが、利根川西岸などに多くの工業団地が造成され、電気機械器具製造業、転送用機械製造業、食品製造業などが立地している。
農業は、米麦のほか、キュウリ、トマト、ナス、イチゴ、ナシ等の生産が行われている。大規模な養豚、酪農、養鶏等の畜産が行われており、県庁所在地としてはトップレベルにある。
前橋市内の名所旧跡としては、西大室町大室公園内にある古墳群、「前橋東照宮」や曹洞宗の寺である「龍海院」、旧・安田銀行担保倉庫や旧・大竹酒造などの貴重なレンガ倉庫などがある。また、萩原朔太郎ゆかりの地として知られる前橋市には「萩原朔太郎記念・水と緑と詩のまち前橋文学館」をはじめ、「広瀬川 美術館」などの文化施設も充実している。
観光資源一覧
赤城山 (群馬県 前橋市 / 群馬県 渋川市 / 群馬県 沼田市 / 群馬県 桐生市 )
関東平野の北西端にそびえ、榛名山・妙義山とともに上毛三山の一つとして知られる二重式火山。赤城山という単独の山はなく、最高峰1,828mの黒檜山をはじめとする外輪山と中央火口丘の地蔵岳を合わせた総称。赤城山は成属火山*で、1251(建長3)年の第4次爆発を後に火山活動を中止した。外輪山と地蔵岳の間には、大沼と小沼が静かに水をたた...
赤城南面千本桜 (群馬県 前橋市 )
三夜沢赤城神社の南東、標高430m~540mにある桜並木。近年一段と立派になり、県内有数の桜の名所となった。 樹齢60年近いソメイヨシノが市道に沿って約1,000本、延長約1.3kmにわたって咲く。満開時には桜のトンネルとなる。 桜まつり期間中(4月上中旬)は、郷土芸能・地元のグルメや特産品などのふれあい物産市や、ステージパフォーマ...
大沼・小沼 (群馬県 前橋市 )
赤城山の山頂部、黒檜山、地蔵岳、駒ケ岳などの外輪山に囲まれた標高1,350m付近には、カルデラ湖の大沼と高層湿原*の覚満淵、その南東1,470mに長七郎山の火口湖*の小沼が並んで位置する。大沼と小沼間は1km程度であり、トレッキングや自転車で回ることができる。 大沼は周囲4km、南岸から東岸には旅館街や土産屋がならび、赤城山の観光...
ぐんまフラワーパーク (群馬県 前橋市 )
赤城山の南麓、標高300~350mにある花と緑の公園。18.4haの敷地内に1年を通して手入れされた花々を見ることができる。 園内には様々な施設があり、特にゲートの正面にある「フラトピア大花壇」では季節ごとに花を植え替えている。その他バラ園、サザンカ園、ショウブ園、ツツジ園などの園地があり、またイングリッシュガーデン、熱帯植物...
三夜沢赤城神社 (群馬県 前橋市 )
県内外に散在する赤城神社約300社の総本社のひとつといわれる神社である。杉木立ちの中に、上野国二の宮*と称されるこの社がある。社伝によると、古代、豊城入彦の命の子孫である上毛野君という氏族の創祀といわれ、戦国時代には、上杉・北条・武田の3氏を始め各武将の崇敬を集め栄えた。 本殿・中門などは県の重要文化財。神社の北裏2km...