下仁田町は、群馬県の西南部にあり、西は佐久市、軽井沢町に接する。総面積の約85%が山林及び原野で占められ、平坦部は極めて少なく、町の東部に鏑川流域の小規模な平野が形成されているほかは、大部分が山腹の複雑な傾斜地となっている。町の中央を鏑川と国道254号線が東西に貫き、これに沿って約80の集落が点在している。古くは関東と信州を結ぶ街道により交通の要衝として栄えた。
 農業では、コンニャク、ネギが特産品となっている。
 周辺は「妙義荒船佐久高原国定公園」に指定されており、多くの観光客が訪れる。村の全域が下仁田ジオパークとして「日本ジオパーク」に認定されている。また、「荒船風穴(下仁田町)」は、「富岡製糸場(富岡市)」、「田島弥平旧宅(伊勢崎市)」、「高山社跡(藤岡市)」とともに、「富岡製糸場と絹産業遺産群」として世界文化遺産として登録されている。
 このほかには、日本最初の洋式牧場である「神津牧場」などがある。

観光資源一覧

下仁田のこんにゃく・下仁田ネギの写真

写真提供:下仁田町役場

下仁田のこんにゃく・下仁田ネギ (群馬県 下仁田町 )

こんにゃくは東南アジア原産のサトイモ科の植物で、球茎を食用として利用する。こんにゃくの生産は群馬県が9割を占めており、その中でも下仁田ではこんにゃく芋の栽培に適した土地であったこと、製粉技術があったことから下仁田名産になったといわれる。  下仁田ネギは白根が特に太く、生では辛いが加熱すると柔らかくなりとろみが増し甘く...

荒船山の写真

荒船山 (群馬県 下仁田町 / 長野県 佐久市 )

下仁田町の南西端、長野県境に接し頂上周辺が平らな形状の山。山頂は南側にある経塚山で1,423m。  かつて溶岩が平らな地面に流れて固まり、その後の隆起と侵食によって一番固い溶岩台地が残ったため長い平らな稜線をもつ不思議な形をした山ができたという。  下仁田ジオパークの見どころのひとつにもなっており登山道中では、溶岩噴出前...

妙義山の写真

写真提供:富岡市

妙義山 (群馬県 富岡市 / 群馬県 安中市 / 群馬県 下仁田町 )

群馬県の南西部にあり、赤城山・榛名山とともに上毛三山の一つに数えられている。那須火山帯浅間火山群の一つ。山全体が浸食を受けやすい輝石安山岩と凝灰角礫岩でできているので、石門群や大砲岩などの奇岩が多い。  山は3峰に分かれ、安中市側から白雲山・金洞山・金鶏山と三角形を描くようにそびえる。白雲山は妙義神社の背後にあり、山...