荒船山あらふねやま

下仁田町の南西端、長野県境に接し頂上周辺が平らな形状の山。山頂は南側にある経塚山で1,423m。
 かつて溶岩が平らな地面に流れて固まり、その後の隆起と侵食によって一番固い溶岩台地が残ったため長い平らな稜線をもつ不思議な形をした山ができたという。
 下仁田ジオパークの見どころのひとつにもなっており登山道中では、溶岩噴出前の火砕流の地層や湖の地層なども見られ、荒船山の火山活動の生い立ちを辿ることができる。山頂付近の平坦な台地はそれまでの登山道と一変し、低木林が広がる緩やかな散策道となっている。
 山のもう一つの特徴は、北端が高さ200m、幅400mの大絶壁になっており艫岩(ともいわ)*と呼ばれており、群馬県側から山容を見ると、荒海を行く船の形に似ているのでこの名が付いた。
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みどころ

なんといっても山頂全体が平らでテーブルマウンテンと呼ぶにふさわしい珍しい山容になっているため、関東平野の北西部から姿をはっきり確認できる。
 荒船山の最高峰経塚山頂からの眺望はよくないが、北端の艫岩周辺は200mの絶壁となっており、そこからの眺めると手前の神津牧場や浅間山、妙義山などの姿がすばらしい。
 荒船山の登山は比較的容易で、日帰りで十分楽しめるルートとなっている。また6月に入ると岩壁にツツジやシャクナゲが美しく咲き誇り、目を楽しませてくれる。(林 清)
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補足情報

*艫岩(ともいわ):艫は船の最後部の船尾のこと。舳先はとがった形をしているが、艫は縦に切れているのでその形に似ているため艫岩と呼ばれている。
関連リンク 下仁田町(WEBサイト)
参考文献 下仁田町(WEBサイト)

2020年04月現在

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