綾町は、宮崎県のほぼ中央に位置し、大淀川支流の本庄川を遡ったところにある中山間地域で、東は国富町、南東は宮崎市、南西は小林市野尻町、西は小林市須木村、北は西米良村に接している。総面積の約8割が森林で占められ、住宅及び農地等は町の東に広がる平野部に集中している。
 道路は町の中心部から放射状に伸びており、近隣市町村と連絡する重要な役割を担っている。
 地勢は、西部・北部・南西部ともに険しい九州中央山地に連なり、東部が開けて宮崎平野に続いている。九州中央山地に連なる綾北川と綾南川に囲まれた地域は、わが国有数の照葉樹林帯が広がる地域であり、1982(昭和57)年5月に九州中央山地国定公園に指定され、鳥獣や魚類の棲息・植物の生育地となっている。
 主産業は農林業で、町では「自然生態系農業の推進に関する条例」を制定し、有機農業を進めている。カヤの碁盤の産地であり、綾紬、陶芸、木工・竹製品など民芸品の町としても知られている。
 観光面では、宮崎県内2番目に森林セラピー基地の認定を受けた大吊橋、綾城付近の照葉樹林地帯の中に遊歩道があり森林浴が楽しめる。綾南川ではカヌーが体験できる。また、宮崎市との間にサイクリングロードが整備されている。
 自然と共生したまちづくりを評価され、2012(平成24)年7月には、ユネスコの「綾ユネスコエコパーク(小林市、西都市、綾町、国富町、西米良村)」に登録されている。

観光資源一覧

綾の照葉樹林の写真

綾の照葉樹林 (宮崎県 綾町 )

綾の照葉樹林*は宮崎県のほぼ中央に位置する。大淀川の支流・綾北川(あやきたがわ)、綾南川(あやみなみがわ)の上流にあり、そのエリアは綾町をはじめ、小林市、国富町(くにとみちょう)、西都市(さいとし)、西米良村(にしめらそん)に広がる。約2,500haの広大な面積をもち、日本最大級の原生的な照葉樹林である。森には長さ250m、高...