エイサーとは、旧盆の夜に行われる沖縄の伝統行事のひとつである。
 年中行事を旧暦で行うことの多い沖縄では、お盆も旧暦の7月13~15日に行うため、毎年時期が異なる。
 初日はウンケー、中日はナカヌヒー、三日目をウークイといい、先祖の霊をあの世に送り出すために青年たちが隊列を組み、勇壮に大太鼓や締太鼓を打ち鳴らしながら道路を練り歩く。
 行列には他に、歌三線を担当する地方(じかた)や着物を着た女性の手踊りの姿もある。また、顔を白塗りにして滑稽な動きをするチョンダラーと呼ばれる人物が加わっていることも多い。
 沖縄ではお盆は一大行事。仏壇のある家(本家)では仏壇の先祖に三度の食事や果物を供え、仏壇のない家庭は親戚の家を回り、お供えをして線香をあげる。
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みどころ

沖縄全島エイサーまつり(沖縄市コザ運動公園)やとみぐすく祭り(豊崎美らSUNビーチ)といった大きなイベントもあるが、ウークイの夜に地域の道を練り歩く「道ジュネー」(沖縄市が盛ん)を見物することをおすすめしたい。アパートや商店、スナックなどが並ぶごく普通の道を、青年たちの勇ましい行列が行く様子はローカル色たっぷりで最高に楽しめる。青年会同士が鉢合わせすると、踊りや曲を競い合う「エイサーガーエー(オーラセーともいう)」が始まる。沖縄市中心部は、真夜中過ぎまで地元の人だけでなく観光客も一緒に盛り上がる。