壺屋やちむん通りつぼややちむんどおり

那覇の「平和通り」の東側、桜坂の南裏手にある、焼き物の工房や販売店、雑貨店などが並ぶ通り。ゆいレール牧志駅から徒歩約15分。壺屋バス停からは徒歩約1分。平和通り、桜坂などからアクセスできる。通りは歩きやすく整備されていて、車は一方通行。
 やちむんとは、沖縄の言葉で「焼き物」のこと。1682(天和2)年に首里王府が3つの窯場をこの壺屋の地に集めた歴史があり、その後、沖縄の焼き物が発展していく拠点となった。通りの一角には壺屋焼の歴史や魅力を紹介する那覇市立壺屋焼物博物館がある。
 戦災をあまり受けなかったため、戦後、陶工たちがこの地に一早く戻り、人々のために食器をつくったところから、那覇の復興が始まった。伝統的な石垣に囲まれた小さな路地や赤瓦の屋敷、拝所など昔ながらの面影を残す全長390mの通りに、技を受け継ぐ窯元、やちむん・シーサーの販売店、骨董店、飲食店などが軒を連ねている。
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みどころ

器やシーサーなどの焼き物だけでなく、古美術や骨董、紅型などを扱うショップ、喫茶店なども店を構えている。通りの散策は最短で往復20分ほど。お店を覗いたり、路地に入ったりすると1時間は必要。陶芸が体験できたり、実演が見られる工房もある。
 風情のある気持ちのよい通りなので、那覇の歴史にふれ、またお気に入りの逸品やお土産を探しに出かけたい。

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