都井岬の御崎馬といみさきのみさきうま

都井岬は太平洋に面した岬で、日向灘の南端に位置する。 周囲は断崖絶壁となっており、現存する日本在来馬8種*のうちの1種である御崎馬が生息する。当地は 「岬馬およびその繁殖地」として国の天然記念物に指定されている。
 高鍋藩秋月家が1697(元禄10)年に設置した藩営牧場の1つが御崎牧、現在の都井岬であり、今日にいたるまで自然に近い形で飼育されてきた。純度の高い日本馬で体高は130cm前後と小さい。頭部は粗大で首が短く、毛なみは荒い。丈夫で粗食に耐え、寿命も長く40歳くらいまで生きた馬も多い。
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みどころ

日本在来馬8種*のうちの1種である御崎馬を見られる唯一の場所であり、希少性が高い。あまり人を怖がることもなく、野生馬を間近で見学できるのも魅力の一つ。繁殖期である春には、運が良ければ仔馬の誕生や雄同士の争いを見られることも。
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補足情報

*日本在来馬8種:御崎馬のほか、北海道の北海道和種(道産子)、長野県木曽地域の木曽馬、愛媛県今治市の野間馬、長崎県対馬市の対州馬、鹿児島県のトカラ馬、沖縄県宮古島の宮古馬と与那国島の与那国馬。

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