吉野ヶ里遺跡よしのがりいせき

旧神埼町・旧三田川町、旧東脊振村の3つのエリアにまたがる国内最大規模を誇る弥生時代の環濠集落跡。1986(昭和61)年から発掘調査が行われ、「魏志倭人伝」に記された邪馬台国を彷彿とさせるということで全国の注目を集めた。周囲を外壕に囲まれた遺跡の面積は、約40万m2。450を超える竪穴住居跡や甕棺墓列、集落のリーダーたちの墓とされる墳丘墓、物見櫓跡、高床倉庫跡などが発掘され、農耕生活を行っていた集落に次第に貧富の差や身分の差が生まれ、やがて組織立った国家へと変化して行った弥生時代の歴史を偲ばせる。
 現在、国営吉野ヶ里歴史公園として整備されており、計画総面積117haのうちほぼ全てが公開されている。中心部の環濠集落ゾーンには主祭殿・物見櫓・竪穴式建物など67棟が復元されているほか、弥生くらし館では遺跡全体がわかる模型、展示室では銅剣や管玉など、出土品が展示されている。古代の原ゾーンには、幼児用遊具やローラー滑り台、グラウンドゴルフなど、子どもが遊べる遊具など多数も揃っている。
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みどころ

甕棺墓列や南内郭をはじめ、かつての暮らしの風景を再現・復元したものが点在。また、ガイダンス施設・弥生くらし館などでは展示・映像資料などを使って、吉野ヶ里遺跡について詳しく紹介。まずは、それらを見て回り、弥生時代に思いを馳せたい。
 また、火起こし、勾玉作り、組紐作り、そば収穫体験など、体験メニューが多数(季節や曜日によって変わる)あり、これらを体験することで、より弥生の暮らしへのイメージが湧く。遊具も多く、子ども連れや家族で訪れるにはうってつけの場所だ。
 広大な敷地の歴史公園で、入り口も東ゲート、西ゲート、北ゲートの3つがある。徒歩で回るのはたいへん疲れるので、園内バスを利用するのが賢いだろう。
関連リンク 吉野ヶ里歴史公園(WEBサイト)
参考文献 吉野ヶ里歴史公園(WEBサイト)

2020年04月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。