祐徳稲荷神社ゆうとくいなりじんじゃ

日本三大稲荷の一つに数えられる九州屈指の神社。石壁山を背後にして本殿が立ち、広い境内に楼門・神楽殿・岩本社・石壁社・奥ノ院などが点在する。本殿は18mの舞台上に三方唐破風の屋根をつけた朱塗の絢燗たるもの。また楼門の随神像や装飾に有田焼が用いられている。本殿へのアプローチは、以前は階段のみだったが、近年、エレベーターも設置された。
 鹿島藩主鍋島直朝の夫人・花山院萬子媛が京から輿入れする際、京都御所内の花山院邸に鎮座する稲荷神社から分霊したもので、1687(貞享4)年に建立された。現在の社殿は1957(昭和32)年の再建。庶民の信仰も厚く「祐徳さん」の名で親しまれ、年間を通じて参拝客が絶えない。また、ツツジの植えられている一角は外苑東山つつじ苑として整備されている。
 境内にある祐徳博物館では、名刀などの神社の宝物をはじめ、歴代鹿島藩主の遺品や大名駕篭など江戸時代の資料と県内出土の考古資料を展示する。
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みどころ

見事なのは、「鎮西日光」とも称される、豪華絢爛な社殿の装飾。とりわけ18mの舞台上に立つ、三方唐破風屋根をつけた本堂は東向きに建てられており、冬の朝、朝日を浴びて金色に輝くさまは、この世のものとは思えないほど神々しく感じる。周囲の自然環境ともみごとに調和し、特に桜やツツジ、新緑のころは美しい。
 本殿の脇から、石壁社の前を抜けると、赤鳥居の連なりがあり、こちらは写真好きの人たちにはぜひ訪れてほしい。赤鳥居を抜け、階段をさらに登っていくと奥の院。晴れていれば有明海なども望め、非常に気持ちがいい。時間がある人は、ここまで来ることをおすすめしたい。
 駐車場脇にある祐徳博物館は、旧鹿島藩歴代藩主の鎧兜が並び壮観でこちらも必見。
 また近年、外国からの参拝客が増えたことから、おみくじに多言語の翻訳をつけるなどの対応がユニークで注目された。
関連リンク 祐徳稲荷神社(WEBサイト)
参考文献 祐徳稲荷神社(WEBサイト)
鹿島市(WEBサイト)
あそぼーさが(一般社団法人佐賀県観光連盟)(WEBサイト)

2020年04月現在

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