多久聖廟たくせいびょう

JR多久駅の南4kmにある孔子廟。1699(元禄12)年、多久家4代茂文が東原庠舎を建てて孔子と四哲(四配)の像を祭り、1708(宝永5)年の完成を待って聖廟にこれらの像を移した。廟は朱塗で屋根は入母屋造、正面に唐破風の向拝をつけている。内外に動植物の彫刻を施した壮麗な建物で、中国様式を取り入れた日本建築である。
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みどころ

孔子を祭った聖堂である聖廟としては、栃木県の足利学校、岡山県の閑谷学校の孔子廟とともに日本で最も古いもののひとつ。
 孔子像は「聖龕」と呼ばれる、細工が施された八角形の厨子の中に納められており、この「聖龕」は、「聖廟」とともに国指定の重要文化財。廟内は年2回、春と秋に行われる祭事・釈菜(せきさい)の時のみ公開される。釈菜は雅楽の流れるなか、古式に則り孔子や四配にお供えする儀式で、このとき昇り龍と降り龍が描かれた龍旗と呼ばれるのぼりが飾られる。機会が合えばぜひ見ておきたい。
 園内は自然豊かな公園のような雰囲気で、子ども連れでも遊べる。随所に孔子の教えを書いた掲示板が掲げられ、それらを親子で読みながら巡ってもいい。