竹原古墳たけはらこふん

市の中心部の西方、竹原の諏訪神社の境内にある。円墳と推定され、6世紀後半ごろの優れた壁面古墳として知られる。石室は前室をもつ横穴式石室で全長6.7m。奥壁下部の横2m、縦1.4mの緑泥片岩に黒と朱の2色を用い、一対の翳(さしば)*をはさんで人物や怪獣、馬、舟などを大胆な筆致で描いた原始絵画が鮮やかに残る。一説には怪獣は青竜で、馬を引く人物、そして、前室奥壁の両側にわずかに残るのが朱雀と玄武といわれる。
 こんもりとした墳丘の脇に見学受付があり、当日でも内部見学が可能である。
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みどころ

学術上の価値が認められ国指定史跡となっているが、その大胆な構図、モチーフの原始絵画は、非常に神秘的であり、見るだけで感じ入るものがある。
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補足情報

*翳(さしば):貴人の顔を外部の者から隠し尊厳を示す用具で、大きな団扇のような格好をしている。