王塚古墳おうづかこふん

JR桂川駅の北500mに位置する。6世紀中ごろに造られたと推定される前方後円墳で、横穴石室内部のいたるところに描かれた装飾壁画で知られる。玄室は長さ4.43m、幅3.00m、奥壁に沿い複式棺床がある。壁画は赤・黄・緑・白・黒の5色を使用して三角文、靫、盾、大刀、弓、蕨手文、双脚輪状文、同心円文、珠文や馬などが描かれ、美術史上でも非常に貴重である。
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みどころ

石室内を埋め尽くす、豪華絢爛、かつ不可思議な装飾壁画の数々は、見るものを圧倒する。実際の石室内部は、年に春と秋の2回一般公開され、ガラス越しだが本物を間近で見ることができる。
 王塚古墳に隣接する王塚装飾古墳館の展示が見事である。特に石室内部を、原寸大に、かつ装飾壁画も発見当時の鮮やかな色彩で精巧に再現しており、石室の中に入って見ることができる。オリジナルグッズにも力を入れているのも面白い。
 国指定特別史跡の中で、装飾古墳はこの王塚古墳と、キトラ古墳、高松塚古墳の3つのみ。その状況からも、本資源がいかに価値の高いものかが伺い知れるだろう。
関連リンク 王塚装飾古墳館(WEBサイト)
参考文献 王塚装飾古墳館(WEBサイト)

2020年04月現在

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