福岡市民の祭り 博多どんたく港まつりふくおかしみんのまつり はかたどんたくみなとまつり

毎年5月3・4日に開催される日本有数の祭り。多くの見物客であふれ、福岡市内は祭り一色に染まる。正式名は「博多どんたく港まつり」だが、「博多どんたく」の名で全国に知られている。「どんたく」の名称はオランダ語で休日を表す「Zontag」が由来。市内30数箇所に設けられたステージでは次々とどんたく隊の演技が披露され、お年寄りも子どもも、各種団体によるパフォーマンス、踊り、パレードなどが陽気に市内を練り歩く。
 平安時代から伝わる民俗行事「松囃子」の通りもん(行列)の風流が発展したものと言われ、馬に乗った福神・恵比寿・大黒天の三福神とさじきに乗った稚児から編成される松囃子は、現在もにぎやかにどんたくパレードの先頭を飾る。締め太鼓を叩きながら言立を唱える子どもに続いて、「祝うたあ」と馬上の三福神を祝いかけ、緋色のはかまに天冠をかぶった可憐な稚児が、謡曲や笛や太鼓のお囃子にのって優美な舞を披露する。
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みどころ

祭りの2日間は、福岡市内全体があたかも大きな祭り会場になるような雰囲気で、屋台などもいたるところに出店。この賑やかなムードを味わうだけでも楽しい。
 みどころとしては、市内の大通り・明治通りを封鎖しステージに見立てた「どんたく広場」でのパレードと、市内各所に設置された「演舞台」。どんたくパレードの幕開けを飾る博多松囃子の行列は、どんたくの起源と言われるもので、ぜひ見ておきたい。最終日のフィナーレを飾る総おどりは、飛び入りも参加OK、この日ばかりは無礼講で祭りを体感してみたい。