大窪寺
四国霊場八十八ケ所第88番札所、四国遍路を締めくくる結願(けちがん)の寺である。縁起によると、717(霊亀3・養老元)年に行基菩薩がこの地を訪れた際に、霊夢を感得し草庵を建て修行をしたことが起源とされる。その後、816(弘仁7)年に唐から帰国した弘法大師が、現在の奥の院近くの胎蔵ヶ峰という岩窟で虚空蔵求聞持法を修法し堂宇を建立、等身大の薬師如来坐像を彫って本尊とし、唐の恵果阿闍梨より授かった三国(印度、唐、日本)伝来の錫杖を納め四国霊場の結願所と定めたといわれる。
徳島県境に近い静かな山あいにあり、女体山(標高774m)の岩肌を背景に、本堂と二重多宝塔が配されている。遍路を共にした金剛杖などは大師堂脇の寶杖堂(ほうじょうどう)へ奉納され、毎年、春・夏の「柴灯護摩供(さいとうごまく)」で供養される。門前には食事処や土産物店が並び、賑わいを見せている。
徳島県境に近い静かな山あいにあり、女体山(標高774m)の岩肌を背景に、本堂と二重多宝塔が配されている。遍路を共にした金剛杖などは大師堂脇の寶杖堂(ほうじょうどう)へ奉納され、毎年、春・夏の「柴灯護摩供(さいとうごまく)」で供養される。門前には食事処や土産物店が並び、賑わいを見せている。
みどころ
岩山を背にした本堂と多宝塔の風景は深山幽谷の雰囲気を醸し出しており、まるで掛け軸に描かれた山岳寺院のようである。県内有数の紅葉の名所であり、秋には遍路以外の観光客も多く訪れて賑わう。石段を登った山門(二天門)付近の紅葉(もみじ)のグラデーションが美しく、境内の東側にあるイチョウの大木が黄金色に染まるのも見事である。また、大師堂の近くには大きな藤棚が設けられており、5月の大型連休の頃に見頃を迎える。(勝田 真由美)
関連リンク | 医王山 遍照光院 大窪寺(WEBサイト) |
---|---|
参考文献 |
医王山 遍照光院 大窪寺(WEBサイト) うどん県旅ネット(公益社団法人香川県観光協会)(WEBサイト) 香川県さぬき市(さぬき市役所)(WEBサイト) 『香川県の歴史散歩』山川出版社 『香川県の山』山と溪谷社 |
2022年11月現在
※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。