大塚国際美術館   おおつかこくさいびじゅつかん

大塚グループが創立75周年記念事業として、創業の地鳴門市の大鳴門橋近くに設立した延べ床面積2万9,412m2の日本最大級の常設展示スペースをもつ美術館である。世界26カ国、190余の美術館が所蔵する古代から現代に至る西洋美術史を代表する名画1,000余点を陶板*で原寸大に再現し展示する、世界に類を見ないセラミックアートミュージアムである。「環境展示」、「系統展示」、「テーマ展示」という3つの展示方法になっている。
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みどころ

鑑賞ルートは約4kmといわれる。丁寧にみれば丸1日はかかるといわれるが、「マップ&ガイド」には、各階のモデルコースが明示され、それにしたがうと約1時間20分、音声ガイドの貸し出し(有料)もある。 
 41mのエスカレーターで入り口に達すると、正面にミケランジェロの「最後の審判」のあるシスティーナ・ホールが迎え、高揚した気分になる。そのあと、レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」、ゴッホ「ヒマワリ」、ピカソ「ゲルニカ」など美術書などで一度は見たことがある名画が続々と現れる。古代遺跡や礼拝堂など空間そのものを再現した展示もあり、現地の臨場感を味わうこともできる。モネの「大睡蓮」は、「自然光の下で見て欲しい」という画家の願いを叶えるべく、陶板の特性を生かし、屋外に展示しており、睡蓮のある池に囲まれている。作品に隣接して「睡蓮」を描いた地、ジヴェルニーの名をとったカフェレストランもあり、夏には睡蓮の花を見ながら食事やスイーツを楽しめる。
  館内では、フラッシュや三脚を使用しなければ、名画の前での記念撮影も可能である。さらに、昼食や渦潮観光の関係で、途中で退出しても、当日限りであれば再び館内に戻って絵画を鑑賞するのが可能になっている。
 国立公園内ということから、建物を地上3階に抑え、地下を5階(展示室は地上2階、地下3階)にした。正面から見ても、海側の裏手から見ても、環境に配慮されている。
 
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補足情報

*陶板名画:特殊技術により陶器の大きな板に原画に忠実に色彩・大きさで作品を再現したもの。色が経年劣化することなく、大きさも原寸大で再現されているため、実際の名画をみるような迫力や臨場感を味わうことができる。
関連リンク 大塚国際美術館(WEBサイト)
参考文献 大塚国際美術館(WEBサイト)
一般社団法人鳴門市うずしお観光協会(WEBサイト)
阿波ナビ徳島県観光情報サイト(一般財団法人徳島県観光協会)(WEBサイト)
『大塚国際美術館』ほか各種パンフレット

2023年02月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。