白島海岸しらしまかいがん

隠岐の島町のある島後を含む隠岐諸島は、島根・鳥取の県境から北方約60kmに位置し、約180の島と4つの有人島からなる。有人4島は「島前3島」と呼ばれる西ノ島(西ノ島町)、中ノ島(海士町)、知夫里島(知夫村)と島後(隠岐の島町)を指す。島後は隠岐諸島最大の島で、周囲151km、面積242.82km2、面積の約80%を森林が占めている。島はほぼ円形に近い火山島で、周辺の海岸全域は大山隠岐国立公園に指定されている。日本海の荒波に浸食された海岸線は断崖、絶壁のところが多く、奇岩怪石がそびえ立つ。
 白島海岸は島後最北端に突き出た白島崎と、その先に浮かぶ沖ノ島・白島・松島・小白島などを総称していう。海岸を構成する岩石が白いことが名前の由来となっている。
 白い岩石は今から550万年ほど前に噴出した流紋岩や粗面岩(アルカリ成分を多く含む中性の火山岩)、黒い岩石は今から約280万年前に噴出した玄武岩質の火砕岩や溶岩である。流紋岩はマグマが冷え固まるときにできた割れ目(節理)が発達していて節理に沿って浸食されやすいことや、玄武岩類が非常にもろく風化や浸食を受けやすいことから、無数の入り江や小島が形成されたと考えられている。海岸線は、西村の笠崎から伊後の風浦まで約4kmにわたって高さ50~220mに達する断崖が続く。
 なお、隠岐諸島はオオミズナギドリ*の集団繁殖地として知られているが、その中でも、沖ノ島(隠岐の島町)と星神島(西ノ島町)は国の天然記念物に指定されている。
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みどころ

絶壁と白壁が続く海岸線が美しいスポット。積み重なる黒灰色の層と赤色の層が特徴的な島前の国賀海岸と比較されることが多いが、こちらは青松の風景美により、白い岩肌や松の緑が荒々しさを柔らげ、優美な印象を与える。岩肌の白、海の青、松の緑のコントラストが美しい。
 白島展望台からは広大な日本海を眺めることができ、近くには小さいが「白島崎灯台」もあり、こちらも足元まで見に行くことができる。
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補足情報

*オオミズナギドリ:全長約48cm、翼開長約120cm。日本・韓国・中国・ロシア沿岸の島々で繁殖、冬期は南下して日本南方の海域から東シナ海、一部は南シナ海からオーストラリア北部沖までの熱帯海域に達する。日本では最も普通のミズナギドリ類であるが、世界的には日本近海にしか分布していない。繁殖期以外は海上にすみ、時には数万羽の大群になる。魚類・イカ類などを捕らえる。