篠山のぼたん鍋
篠山のぼたん鍋は猪肉を地野菜(白菜、ねぎ、こぼうなど)とともに味わう。出汁は、旅館・食事処それぞれに白味噌や赤味噌をブレンドし、各飲食店が工夫を凝らして提供している。この地の猪肉が美味だとされる理由は、篠山盆地の周囲の山々が丹波栗、マツタケの特産地で知られるように照葉樹林のシイ・カシなどが多くエサとなる木の実などが豊富であること、また、起伏に富んだ地形と冷え込みは厳しいが雪が少ない気候によってイノシシが年間を通じ自由に山野を駆け巡ることができることだといわれている。
ぼたん鍋の発祥については諸説あるが、1908(明治41)年ごろ、当時駐屯していた陸軍歩兵第70連隊が訓練時に捕獲したイノシシの肉をみそ汁に入れて食べたり、料理旅館に持ち込んで、みそ仕立ての鍋物(「イノ鍋」)にしたことだと丹波地方では通説になっている。
また、なぜ猪肉を「ぼたん」と称するようになったかについては、「獅子に牡丹」の「獅子」を「猪(イノシシ)」とみなした「猪肉の異称*」(「日本大国語辞典」)とする説や、猪肉の赤い色合いからだとする説など、こちらも諸説ある。この「ぼたん鍋」という名称が一般化したのは昭和初期以降とみられ、新作民謡の「篠山小唄」や「デカンショ節」の歌詞に取り入れられ広まったという。その後料理旅館が、「ぼたん」という言葉に発想を得て、牡丹の花びらのようにして盛り付けて提供するようになったという。
旬は猪肉に脂ののった冬。丹波篠山市を中心に丹波地方一円の旅館や食事処で味わえるが、冬の季節限定で供するところも多いので、事前に確認する必要がある。
ぼたん鍋の発祥については諸説あるが、1908(明治41)年ごろ、当時駐屯していた陸軍歩兵第70連隊が訓練時に捕獲したイノシシの肉をみそ汁に入れて食べたり、料理旅館に持ち込んで、みそ仕立ての鍋物(「イノ鍋」)にしたことだと丹波地方では通説になっている。
また、なぜ猪肉を「ぼたん」と称するようになったかについては、「獅子に牡丹」の「獅子」を「猪(イノシシ)」とみなした「猪肉の異称*」(「日本大国語辞典」)とする説や、猪肉の赤い色合いからだとする説など、こちらも諸説ある。この「ぼたん鍋」という名称が一般化したのは昭和初期以降とみられ、新作民謡の「篠山小唄」や「デカンショ節」の歌詞に取り入れられ広まったという。その後料理旅館が、「ぼたん」という言葉に発想を得て、牡丹の花びらのようにして盛り付けて提供するようになったという。
旬は猪肉に脂ののった冬。丹波篠山市を中心に丹波地方一円の旅館や食事処で味わえるが、冬の季節限定で供するところも多いので、事前に確認する必要がある。

みどころ
ぼたん鍋は全国各地で食べることができ、京都や東京などでは老舗料亭でも提供しており、美食家・料理家・芸術家の北大路魯山人や芥川龍之介などもぼたん鍋を愛していたという。「ぼたん鍋発祥の地」とされる篠山では、豊かな土壌で育った地野菜と、各店こだわりの味噌仕立ての出汁が、猪肉の旨みを引き立てる。ぼたん鍋は、他の肉とは異なり、じっくりと煮込むことで、肉が柔らかくなり、深い味わいが生まれるのが特徴だ。まず、猪肉と根菜をしっかりと煮込み、旨みがスープに溶け込んだところで、葉野菜や豆腐を加えるのが、美味しく味わう秘訣。スープが具材に染み込むことで、一層奥深い味わいを楽しめる。また、各食事処では焼猪など、鍋とは違った風味を味わえるメニューを提供していることも多いので、そちらも試してみたい。
猪肉のシーズンは脂がのった冬なので、底冷えする篠山盆地で丹波杜氏の手で造られた日本酒と合わせれば、これこそ絶妙の味としか言いようがない。まさに「デカンショ節」にある「雪がちらちら丹波の宿に猪が飛び込むぼたん鍋」を楽しみたいものだ。
猪肉のシーズンは脂がのった冬なので、底冷えする篠山盆地で丹波杜氏の手で造られた日本酒と合わせれば、これこそ絶妙の味としか言いようがない。まさに「デカンショ節」にある「雪がちらちら丹波の宿に猪が飛び込むぼたん鍋」を楽しみたいものだ。

補足情報
*猪肉の異称:江戸後期の歌舞伎の通し狂言「四天王楓江戸粧」に「牡丹といへば看板に、偽りのねえ吸ひ物の、一杯くはせたこの獣物、誠を嘘に鉄砲の、あたる程猶荒れ出して、岩をも突き抜く、猪牙平(いのししのきばへい)」という用例があるという(「日本国語大辞典」)。ちなみにこの猪牙平は足柄山の山賊で、狼の丸市、月の輪熊蔵、子猿の六平とともに出てくる。
また、猪肉は当時すでに江戸などで「山くじら」という異称でも呼ばれており、ジビエ料理の店「ももんじ屋」で供されていたという。
また、猪肉は当時すでに江戸などで「山くじら」という異称でも呼ばれており、ジビエ料理の店「ももんじ屋」で供されていたという。
2025年03月現在
※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。