京都市京セラ美術館
地下鉄東西線東山駅から徒歩約10分、岡崎公園*の一角、平安神宮の大鳥居前にある。1933(昭和8年)、昭和天皇即位の大典を記念し、「大礼記念京都美術館」として開館。戦後は進駐軍に接収されたが、1952(昭和27)年に「京都市美術館」と改称して再開館。以来、「京都アンデパンダン展」や「京都の美術 昨日・きょう・明日展」といったシリーズ展から、「ツタンカーメン展」といった海外展など、数々の展覧会を開催してきた。2017(平成29)年、通称を「京都市京セラ美術館」とする50年間のネーミングライツ契約を京セラ(株)と締結し、2020(令和2)年にリニューアルオープン。帝冠様式*で建てられた、現存する日本最古の公立美術館建築である本館を可能な限り保全しながら、内部を全面改修。また、現代アートに焦点をあてた新館「東山キューブ」、新進作家のための実験的なスペース「ザ・トライアングル」なども新設された。
コレクションは明治以降の京都の美術を中心に、日本画、洋画、工芸作品など約4,400点。主な収蔵品には竹内栖鳳「絵になる最初」「驟雨一過」、上村松園「待月」、浅井忠「グレーの柳」、須田国太郎「早春」などがある。
コレクションは明治以降の京都の美術を中心に、日本画、洋画、工芸作品など約4,400点。主な収蔵品には竹内栖鳳「絵になる最初」「驟雨一過」、上村松園「待月」、浅井忠「グレーの柳」、須田国太郎「早春」などがある。

みどころ
美術館は明治から昭和にかけての京都画壇の作家による作品群をはじめ、代表的な近代日本画家の名品などの優れたコレクションを持っている。これらを京都の四季に合わせ年4回の展示替えで紹介する「コレクションルーム」は必見。
帝冠様式の本館ファサードの前にはスロープ状の広場「京セラスクエア」が広がり、本館の地下部分に新設されたガラス張りのメインエントランス「ガラス・リボン」と一体となり、新旧のデザインが美しい調和をみせている。建物内部も歴史的建築の意匠を保存するとともに、設備的には新しくするなど、様々な工夫がなされている。もとは非公開だった2つの中庭「光の広間」と「天の中庭」が装いも新たに展示スペースとなるなど、魅力ある空間が生まれている。建物の外部には、七代目小川治兵衞が作庭した広大な日本庭園もあり、憩いの場にもなっている。
周辺には平安神宮、南禅寺、ロームシアター京都(劇場)、京都国立近代美術館、京都府立図書館、京都市動物園など多くの見どころや施設がある。
帝冠様式の本館ファサードの前にはスロープ状の広場「京セラスクエア」が広がり、本館の地下部分に新設されたガラス張りのメインエントランス「ガラス・リボン」と一体となり、新旧のデザインが美しい調和をみせている。建物内部も歴史的建築の意匠を保存するとともに、設備的には新しくするなど、様々な工夫がなされている。もとは非公開だった2つの中庭「光の広間」と「天の中庭」が装いも新たに展示スペースとなるなど、魅力ある空間が生まれている。建物の外部には、七代目小川治兵衞が作庭した広大な日本庭園もあり、憩いの場にもなっている。
周辺には平安神宮、南禅寺、ロームシアター京都(劇場)、京都国立近代美術館、京都府立図書館、京都市動物園など多くの見どころや施設がある。

補足情報
*岡崎公園:1895(明治28)年に開催された第4回内国勧業博覧会跡地を京都市の公園地に指定して1904(明治37)年に誕生した。敷地面積139,677m2。公園内には京都市京セラ美術館のほか、京都国立近代美術館、京都府立図書館、ロームシアター京都、京都市動物園、京都市勧業館(みやこめっせ)、有料運動施設がある。
*帝冠様式:昭和初期、主に国内や満州国などの公共機関の庁舎に多く用いられた建築様式。近代的な鉄筋コンクリートビルの頂部に、中世の城のような瓦屋根を配する建築様式。神奈川県庁や愛知県庁など。
*帝冠様式:昭和初期、主に国内や満州国などの公共機関の庁舎に多く用いられた建築様式。近代的な鉄筋コンクリートビルの頂部に、中世の城のような瓦屋根を配する建築様式。神奈川県庁や愛知県庁など。
関連リンク | 京都市京セラ美術館(WEBサイト) |
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参考文献 |
京都市京セラ美術館(WEBサイト) 「全国博物館総覧」ぎょうせい 「京都ミュージアム探訪」京都市内博物館施設連絡協議会 |
2025年05月現在
※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。