洛西の竹林
京都市西京区の大原野や大枝、隣接する向日市などの洛西地域は、タケノコの特産地として知られるように、竹林が各所に広がっている。昔に比べると宅地化などによってかなり姿を消したが、京都市洛西竹林公園では竹林を間近に見て、学ぶことができる。また公園の東には散策路「竹の径」が整備されている。
洛西竹林公園は、洛西ニュータウンが広がる丘陵地の一角に位置。阪急桂駅から市バスに乗り「南福西町(竹林公園前)」下車、徒歩約5分で南入口に着く。ニュータウン建設に際して竹林が大規模に伐採されたことから、残る竹林を保存しようと、1981(昭和56)年に開園した。世界的にも珍しい竹類中心の公園であり、総面積は3万5,000m2。全国各地から収集した竹を植栽した約5,000m2の生態園、竹の資料館、子どもの広場などがある。
「竹の径」は、洛西竹林公園に隣接する向日市・西ノ岡丘陵の竹林を通る散策道(市道)。竹林の景観保全と観光資源の創出を目的に、2000(平成12)年度に整備を始めた。全長約1.8kmの道沿いには、向日市特産のモウソウチクを使った8種類の竹垣が続いている。
洛西竹林公園は、洛西ニュータウンが広がる丘陵地の一角に位置。阪急桂駅から市バスに乗り「南福西町(竹林公園前)」下車、徒歩約5分で南入口に着く。ニュータウン建設に際して竹林が大規模に伐採されたことから、残る竹林を保存しようと、1981(昭和56)年に開園した。世界的にも珍しい竹類中心の公園であり、総面積は3万5,000m2。全国各地から収集した竹を植栽した約5,000m2の生態園、竹の資料館、子どもの広場などがある。
「竹の径」は、洛西竹林公園に隣接する向日市・西ノ岡丘陵の竹林を通る散策道(市道)。竹林の景観保全と観光資源の創出を目的に、2000(平成12)年度に整備を始めた。全長約1.8kmの道沿いには、向日市特産のモウソウチクを使った8種類の竹垣が続いている。

みどころ
洛西竹林公園の生態園には、約110種類の竹や笹が植栽されている。マダケ、モウソウチクなどの一般的なものから、キッコウチク*、シボチク*、クロチク*など珍しい品種も多数。回遊式和風庭園のように整備されており、遊歩道を散策しながら、さまざまな竹を見られる。特に園内中央部にある、飛石が敷設された「竹の小径」では間近で珍しい竹類を観察することができ、それぞれの竹の特徴を理解しやすい。また、めったに花を咲かせない竹の開花周期確認の石標*が立つ。竹の資料館には、和風建築や装飾に用いられる竹材「京銘竹」、京都の伝統的竹製品、竹の生態を説明するパネルなどを展示。発明王エジソンが1882(明治15)年に京都・八幡のマダケをフィラメントに利用して作った白熱電球の復元模型などの歴史的資料も見学できる。
向日市の「竹の径」の竹垣は、竹の枝を束ねた「竹穂垣」を中心とし、かぐや姫の十二単衣の襟元をイメージした「かぐや垣」、前方後円墳の形をイメージした「古墳垣」などがある。また、竹の径では毎年10月にライトアップイベント「竹の径・かぐやの夕べ」を開催。水ろうそくを浮かべた約4000本の竹行灯(あんどん)が竹林を照らし、幻想の世界へ誘う。
向日市の「竹の径」の竹垣は、竹の枝を束ねた「竹穂垣」を中心とし、かぐや姫の十二単衣の襟元をイメージした「かぐや垣」、前方後円墳の形をイメージした「古墳垣」などがある。また、竹の径では毎年10月にライトアップイベント「竹の径・かぐやの夕べ」を開催。水ろうそくを浮かべた約4000本の竹行灯(あんどん)が竹林を照らし、幻想の世界へ誘う。

補足情報
*キッコウチク:亀甲竹。稈(樹木の幹に当たる部分)が亀の甲羅に似た非常に珍しい姿。モウソウチクの突然変異体でめったに見られない。
*シボチク:絞竹、皺竹。稈に深い縦しわができる珍しい竹。花器や茶器に利用される。
*クロチク:黒竹。黒褐色で光沢のある美しい竹。はじめは緑色をしている。
*開花周期確認の石標:竹類は一般にある周期で開花し、その開花周期は種類によって数十年、百数十年、数百年と異なる。また一斉に開花し、枯死することが多い。この開花周期が確認できるよう園内の竹の脇には、前回の開花年を刻んだ石標が立てられている。例えば、ミヤコザサの石標には「1954(昭和29)年 開花実生」と刻まれており、このミヤコザサは1954年の開花後に生えた実生であるとわかる。
*シボチク:絞竹、皺竹。稈に深い縦しわができる珍しい竹。花器や茶器に利用される。
*クロチク:黒竹。黒褐色で光沢のある美しい竹。はじめは緑色をしている。
*開花周期確認の石標:竹類は一般にある周期で開花し、その開花周期は種類によって数十年、百数十年、数百年と異なる。また一斉に開花し、枯死することが多い。この開花周期が確認できるよう園内の竹の脇には、前回の開花年を刻んだ石標が立てられている。例えば、ミヤコザサの石標には「1954(昭和29)年 開花実生」と刻まれており、このミヤコザサは1954年の開花後に生えた実生であるとわかる。
関連リンク | 京都市洛西竹林公園(WEBサイト) |
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参考文献 |
京都市洛西竹林公園(WEBサイト) 向日市観光協会(WEBサイト) 「向光市をぐるっと一周歩くガイドマップ」向日市 |
2025年05月現在
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