鴨川
京都市の代表的な川であり、市街地東部を北から南に流れる。北区雲ヶ畑(くもがはた)・桟敷ヶ岳を源とし南下、上京区出町付近で高野川と合流後、伏見区下鳥羽で桂川と合流し淀川に入る。全長約27km。814(弘仁5)年「日本紀略」に記されたのが最も古い記録とされ、以後歴史や文学にしばしば登場する。現在、高野川合流点(出町柳)以北を賀茂川、以南を鴨川と使い分けられるが、現河川法では全て鴨川と総称する。
平安時代にはたびたび氾濫した川だが、平時は穏やかな流れで、川底が見える場所もある。堤には柳や桜が植えられ、格好の散歩道になっている。橋は三条大橋・五条大橋などが有名。
平安時代にはたびたび氾濫した川だが、平時は穏やかな流れで、川底が見える場所もある。堤には柳や桜が植えられ、格好の散歩道になっている。橋は三条大橋・五条大橋などが有名。

みどころ
京都市内を流れる鴨川は、市民の憩いの場として愛されている。川幅が広く、川の水面に近い高さで散策道が整備されており、ウォーキングやジョギングを楽しむ人も多い。下流から溯って見どころを紹介する。
七条通にある七条大橋は鴨川に架かる橋で一番古く、大正2(1913)年の完成。鉄筋コンクリート製ながら、5連のアーチが美しいフォルムを見せる。また、昭和末期にリニューアルされた欄干の文様は、近くにある三十三間堂の伝統行事「通し矢」をイメージしたもの。
五条大橋から二条大橋にかけての鴨川河川敷に敷設される納涼床は、京都の夏の風物詩。鴨川に納涼床の灯りが映り、河川敷の遊歩道に涼むカップルたちのシルエットは絶好の被写体ともなる。このあたりは京都随一の繁華街。鴨川の西側には河原町や木屋町、先斗町、東側には祇園があり、河川敷もいつも多くの人で賑わっている。
出町柳周辺では、高野川と賀茂川が合流する地点が鴨川デルタとも呼ばれ、京都府立鴨川公園となっている。千鳥や亀などをかたどった飛び石が有名で、飛び石を飛びながら対岸まで渡って行ける。賀茂大橋からこの飛び石をこわごわと渡る人々の姿が楽しく眺められる。飛び石はこの地だけでなく、二条から西賀茂橋までに数か所ある。この付近は京都の街並みと東山の緑が美しく、大文字の送り火もよく見える。
鴨川デルタの北側に広がる糺の森には下鴨神社が鎮座し、デルタ西側を流れる賀茂川を上流へ向かうと、「半木の道」(なからぎのみち)を経て、上賀茂神社に至る。半木の道は北大路橋~北山大橋の賀茂川左岸の堤防上に約800m続く散策路。紅枝垂れ桜の名所として知られ、春は多くの花見客で賑わう。
七条通にある七条大橋は鴨川に架かる橋で一番古く、大正2(1913)年の完成。鉄筋コンクリート製ながら、5連のアーチが美しいフォルムを見せる。また、昭和末期にリニューアルされた欄干の文様は、近くにある三十三間堂の伝統行事「通し矢」をイメージしたもの。
五条大橋から二条大橋にかけての鴨川河川敷に敷設される納涼床は、京都の夏の風物詩。鴨川に納涼床の灯りが映り、河川敷の遊歩道に涼むカップルたちのシルエットは絶好の被写体ともなる。このあたりは京都随一の繁華街。鴨川の西側には河原町や木屋町、先斗町、東側には祇園があり、河川敷もいつも多くの人で賑わっている。
出町柳周辺では、高野川と賀茂川が合流する地点が鴨川デルタとも呼ばれ、京都府立鴨川公園となっている。千鳥や亀などをかたどった飛び石が有名で、飛び石を飛びながら対岸まで渡って行ける。賀茂大橋からこの飛び石をこわごわと渡る人々の姿が楽しく眺められる。飛び石はこの地だけでなく、二条から西賀茂橋までに数か所ある。この付近は京都の街並みと東山の緑が美しく、大文字の送り火もよく見える。
鴨川デルタの北側に広がる糺の森には下鴨神社が鎮座し、デルタ西側を流れる賀茂川を上流へ向かうと、「半木の道」(なからぎのみち)を経て、上賀茂神社に至る。半木の道は北大路橋~北山大橋の賀茂川左岸の堤防上に約800m続く散策路。紅枝垂れ桜の名所として知られ、春は多くの花見客で賑わう。
関連リンク | 京都府建設交通部河川課(WEBサイト) |
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参考文献 |
京都府建設交通部河川課(WEBサイト) 「京都府の歴史散歩 上」山川出版社 |
2025年05月現在
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