琵琶湖
日本最大の面積(約670km2)をもつ淡水湖。滋賀県の約6分の1を占め、湖岸線は235kmにも及ぶ。古くは近淡海(ちかつあふみ)、鳰の海(におのうみ)などと呼ばれていたが、近世にその形がちょうど楽器の琵琶に似ていることから、琵琶湖と名付けられたといわれる。
断層による陥没で生じた湖である。湖西は山地が湖水間近までそそり立つが、東岸は野洲(やす)川などの諸河川の堆積作用によって作られた三角州の平野が広がっている。かつては大中之湖(大中の湖)や松原内湖など多くの内湖があったが、大部分は第二次大戦以降に干拓されている。
湖の形成は非常に古く、変化に富む環境なので、日本の純淡水魚類120余種のうち、70種あまりの魚介類がいる。このうち琵琶湖ならではの固有種は16種で、「淡水魚介類の見本市*」になっている。また、さまざまな鳥・昆虫、植物も多く生息する「生き物の宝庫」である。
湖は水産・潅漑・工業用水・飲料水・観光・交通・発電など多方面に利用され、滋賀県はもとより近畿地方に多大な恩恵を与えている。水辺の景観美とともに、竹生島・多景島(たけしま)・沖島(おきのしま)が浮かび、豊かな自然に富む。近江舞子周辺や彦根などに水泳場がある。釣りをはじめ、ウォーターレジャーのヨットやモーターボート、ボードセイリング、水上スキーなども盛ん。周辺には、彦根城はじめ戦国時代を中心に築城された城や城跡、寺社仏閣などの歴史遺産も多い。
断層による陥没で生じた湖である。湖西は山地が湖水間近までそそり立つが、東岸は野洲(やす)川などの諸河川の堆積作用によって作られた三角州の平野が広がっている。かつては大中之湖(大中の湖)や松原内湖など多くの内湖があったが、大部分は第二次大戦以降に干拓されている。
湖の形成は非常に古く、変化に富む環境なので、日本の純淡水魚類120余種のうち、70種あまりの魚介類がいる。このうち琵琶湖ならではの固有種は16種で、「淡水魚介類の見本市*」になっている。また、さまざまな鳥・昆虫、植物も多く生息する「生き物の宝庫」である。
湖は水産・潅漑・工業用水・飲料水・観光・交通・発電など多方面に利用され、滋賀県はもとより近畿地方に多大な恩恵を与えている。水辺の景観美とともに、竹生島・多景島(たけしま)・沖島(おきのしま)が浮かび、豊かな自然に富む。近江舞子周辺や彦根などに水泳場がある。釣りをはじめ、ウォーターレジャーのヨットやモーターボート、ボードセイリング、水上スキーなども盛ん。周辺には、彦根城はじめ戦国時代を中心に築城された城や城跡、寺社仏閣などの歴史遺産も多い。

みどころ
琵琶湖の位置付け・有り様は、時代や環境の移り変わりにより変遷してきた。約60kmと南北に長く、古くから人の移動や物資の輸送ルートとして重要な役割を果たしてきたが、江戸時代に琵琶湖を経由せず日本海を回る西廻り航路が開拓されたことにより、次第に琵琶湖の水運は衰退、さらに明治時代に入ると鉄道の開通により陸上交通路が増大し、琵琶湖の貨物輸送の比重は大きく低下した。
現在は観光利用が進み、四季折々の美しさを湖上から楽しむことができる。北湖の彦根・長浜・今津の港からは、自然の美しさと信仰の歴史が息づく竹生島への定期船が運行されている。南湖の大津港からは、湖上から風景を眺めながら食事や音楽も楽しめるクルーズ船が人気。桜花見等の季節や特定日実施の特別クルーズもある。
1890(明治23)年に京都市へ水を送る第1琵琶湖疏水が開通。高度成長と都市開発が進み、昭和40年代には工場用水や生活排水の水質汚濁が顕著となり、以後は家庭の主婦が中心となり、洗濯には赤潮発生の原因となる「りん」を含まない粉石けんを使おうとする「石けん運動」をはじめ、水質改善、「琵琶湖を美しくする運動」などの清掃活動や様々な環境保全活動などが継続発展して取り組まれている。
私たち訪問者も、現地で地元による豊かな自然を守っていく尽力に注視しつつ、琵琶湖と関連する観光資源の魅力にふれていきたいと思う。
現在は観光利用が進み、四季折々の美しさを湖上から楽しむことができる。北湖の彦根・長浜・今津の港からは、自然の美しさと信仰の歴史が息づく竹生島への定期船が運行されている。南湖の大津港からは、湖上から風景を眺めながら食事や音楽も楽しめるクルーズ船が人気。桜花見等の季節や特定日実施の特別クルーズもある。
1890(明治23)年に京都市へ水を送る第1琵琶湖疏水が開通。高度成長と都市開発が進み、昭和40年代には工場用水や生活排水の水質汚濁が顕著となり、以後は家庭の主婦が中心となり、洗濯には赤潮発生の原因となる「りん」を含まない粉石けんを使おうとする「石けん運動」をはじめ、水質改善、「琵琶湖を美しくする運動」などの清掃活動や様々な環境保全活動などが継続発展して取り組まれている。
私たち訪問者も、現地で地元による豊かな自然を守っていく尽力に注視しつつ、琵琶湖と関連する観光資源の魅力にふれていきたいと思う。

補足情報
*淡水魚介類の見本市:固有種の魚類にビワコオオナマズ・ニゴロブナ・ビワマス・ホンモロコ・アブラヒガイ・イサザなどがあり、貝類ではセタシジミ、淡産真珠の母貝になるイケチョウガイが有名。
関連リンク | 滋賀県(WEBサイト) |
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参考文献 |
滋賀県(WEBサイト) 琵琶湖博物館(滋賀県立琵琶湖博物館)(WEBサイト) 滋賀県(WEBサイト) 「12歳から学ぶ滋賀県の歴史」滋賀県中学校教育研究会社会科部会 サンライズ出版 「中学社会地理 地域に学ぶ」 教育出版 |
2025年06月現在
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