松阪牛のすき焼きまつさかうしのすきやき

日本三大和牛のひとつに挙げられる美しい霜降り肉が松阪牛である。1935(昭和10)年、全国規模での肉牛コンテスト・全国肉用畜産博覧会で最高の「名誉賞」を受賞したことがきっかけで全国に認知された。1958(昭和33)年には、松阪地方の出荷業者と東京の食肉業者によって「松阪肉牛協会」が創設、松阪肉流通の基礎を築くとともに、高級肉として東京を中心にその名声を高め、松阪牛のブランドが確立されていった。
 すき焼きは、明治初期に流行した「牛鍋」が始まりとされており、その後に関西の「すき焼き」が広まり、すき焼きという呼び名が全国共通となった。なお、松阪牛は2001(平成13)年に「三重ブランド」に認定されている。
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みどころ

「松阪牛」の定義は、(1)黒毛和種、未経産の雌牛、(2)松阪牛個体識別管理システムに登録されていること、(3)松阪牛生産区域(旧22市町村)での肥育期間が最長・最終であること、(4)生後12ヶ月齢までに松阪牛生産区域に導入され、導入後の移動は生産区域内に限る。という条件をすべて満たし出荷されたものである。松阪牛個体識別管理システムとは、2001(平成13)年の狂牛病の発生や食肉偽装事件をきっかけに、消費者の牛肉に対する不信感を解消し、安心安全で信頼できる松阪牛ブランドを守るために、国の個体識別システムに先駆けて稼働。三重県松阪食肉公社が生産から出荷・流通まで一元管理する松阪牛独自のトレサビリティシステムである。
 さらに「特産松阪牛」の定義は、「松阪牛の中でも、兵庫県産の子牛を導入し、松阪牛生産区域で900日以上肥育した牛」となっており、松阪牛全体の約4%と限定されたものとなっている。「特産松阪牛」の肥育に取り組む松阪牛の生産農家を「特産松阪牛推進農家」として認定している。【参考引用文献:松阪牛協議会ホームページより】
 こうしたブランドの維持・強化に向けた様々な取り組み、品質管理の理念や手法こそが、いわばみどころと言えるだろう。
関連リンク 松阪牛協議会(WEBサイト)
参考文献 松阪牛協議会(WEBサイト)
一般社団法人松阪市観光協会(WEBサイト)

2024年08月現在

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