1954(昭和29)年の蒲郡市になる合併前の三谷町の六つの地区が結束して、それぞれが特色を出す三谷の町あげての祭礼である。10月第3または第4の土・日曜日に開催される。
 1696(元禄9)年、三谷村の庄屋佐左衛門の夢枕に立った八劔神社の八劔(やつるぎ)大明神が、若宮神社に渡りたいと告げたのを契機に始まったと伝わる。
 明治から昭和初期にかけて、山車4台が建造された。祭りでは裸になった氏子が、絢爛豪華な山車や神船を引いて、八劔・若宮の両神社間を練る。各区がくぐり太鼓・笹踊・大名行列・七福神踊・連獅子などの神事や練りを奉納する勇壮な祭りである。伊勢湾台風や三谷浜の埋立てにより一時途絶えていた山車の海中渡御も再開された。
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みどころ

祭りのハイライトは、三谷海岸で4台の山車を約200人ずつの男衆が、海の中で引き回す海中渡御である。山車もさることながら、数多くの男たちが海中で引き回す姿が美しい。祭りの実施日は、潮の状況によって決められるため、事前に調べてから訪れるとよい。旧三谷村の人たちの心意気を感じる祭りで、6つの区が結束しそれぞれが特色を出すので、地域の連帯意識を高めることになる。
関連リンク 三谷祭(WEBサイト)
参考文献 三谷祭(WEBサイト)
蒲郡市(WEBサイト)
がまごおりナビ(蒲郡市観光協会)(WEBサイト)
愛知の山車まつり(WEBサイト)
『愛知県の歴史散歩 下』 愛知県高等学校郷土史研究会=編 山川出版社

2024年04月現在

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