須成祭
JR関西本線蟹江駅から徒歩15分にある冨吉建速(とみよしたけはや)神社・八劔(はっけん)社の祭りで、8月の第1土曜日に宵祭、翌日の日曜日に朝祭が行われる。牛頭天王をまつれば疫病から逃れられるという天王信仰のひとつである。祭りの起源は不明だが、織田信長や豊臣秀吉も訪れ、秀吉は祭りを後世に残すよう命じたと古文書に記されていることから、450年以上の伝統を誇る川祭である。
祭りの1週間前に、蟹江川を河口まで舟で下り、祭事のご神体になる葭を刈ってくる葭刈神事が行われる。その際、舟から投げられるちまきを食べると「夏病み」はしないといわれている。宵祭では、1年の月数を表す真柱の提灯と日数を表すたくさんの巻藁提灯をともした巻藁船が、朝祭では男女の神様の依代としての人形を乗せた車楽(だんじり)船が、飾橋から天王橋まで蟹江川をのぼる。途中、御葭橋は船を通すため跳ね上がる。船が天王橋に到着すると、朝祭では 船上の花が投げられる。この花を家に飾ると、「夏病みしない」、「雷が落ちない」、「良縁に恵まれる」といわれている。
7月の稚児定めから10月の棚下しまでの約100日かけて数々の祭事がおこなわれることから「百日祭り」ともいう。あるいは、昔は宵祭で若者が好きな娘の尻をつねって告白したことから「つねり祭」ともいっていた。
祭りの1週間前に、蟹江川を河口まで舟で下り、祭事のご神体になる葭を刈ってくる葭刈神事が行われる。その際、舟から投げられるちまきを食べると「夏病み」はしないといわれている。宵祭では、1年の月数を表す真柱の提灯と日数を表すたくさんの巻藁提灯をともした巻藁船が、朝祭では男女の神様の依代としての人形を乗せた車楽(だんじり)船が、飾橋から天王橋まで蟹江川をのぼる。途中、御葭橋は船を通すため跳ね上がる。船が天王橋に到着すると、朝祭では 船上の花が投げられる。この花を家に飾ると、「夏病みしない」、「雷が落ちない」、「良縁に恵まれる」といわれている。
7月の稚児定めから10月の棚下しまでの約100日かけて数々の祭事がおこなわれることから「百日祭り」ともいう。あるいは、昔は宵祭で若者が好きな娘の尻をつねって告白したことから「つねり祭」ともいっていた。
みどころ
宵祭には暗闇の中たくさんの提灯を灯した美しい巻藁船が、朝祭では車楽船が静かに川をのぼる。須成祭は、国指定重要無形民俗文化財であり、平成28年にはユネスコ無形文化遺産に登録されている。
関連リンク | Aichiken Kaniecho(蟹江町観光協会)(WEBサイト) |
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参考文献 |
Aichiken Kaniecho(蟹江町観光協会)(WEBサイト) 文化財ナビ愛知(愛知県)(WEBサイト) 祭人(蟹江町観光交流センター 祭人)(WEBサイト) 『愛知県の歴史散歩 上』愛知県高等学校郷土史研究会=編 山川出版社 |
2024年05月現在
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