大室山おおむろやま

JR伊東線伊東駅の南約8kmにある標高580mの火山。天城火山群の北に位置する伊豆東部火山群の中でも最大のスコリア丘*1である。一木もない草山で、頂上には、約4000年前の噴火でできた直径約300m、深さ70mの火口があり、1周約1kmの遊歩道が整備されている。
 遊歩道からの展望は広く、南に大島をはじめとする伊豆七島、北に富士山、さらに箱根・天城の山なみが見渡せ、近くには、溶岩台地である伊豆高原をはじめ、小室山や一碧湖*2など伊豆東部火山群が生み出した様々な地形や、大室山の溶岩が作り出した城ヶ崎海岸を見ることができる。                                                             
 毎年2月の第2日曜に山焼き行事が行われる。山体の保護のため現在は徒歩での登山は禁止されており、麓から観光登山リフトが運行されている。
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みどころ

ろくろで造ったお碗を伏せたような、ぽっこりとした山の立ち姿は、まことにユニークな景観である。全山が草山なので、もっとも美しいのは、山焼きが終わり、徐々に柔らかな新緑が萌え出し、やがて全山を緑で染めつくす4月~6月だ。
 また、草山が黄金色を呈する晩秋も趣きがある。山頂からは、富士山、天城山などの山の景色と、大島、城ケ崎海岸、相模灘などの海の景色を大パノラマで楽しめる。また、西麓にある「さくらの里」では、約35種、3,000本の桜が植えられており、開花期は見ごたえがある。
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補足情報

*1 スコリア丘:火山の噴火でできるスコリア(岩滓)が火口周辺に堆積して形成された、お碗を伏せたような形をした小丘。主に玄武岩、安山岩質のマグマを噴出する火山の山頂部や山腹に生じる。スコリア(岩滓)は火山岩塊、火山礫、火山灰などのこと。   
*2 小室山や一碧湖:小室山は約1万5,000年前の噴火によるスコリア丘で標高321m。四方に溶岩台地を形成し、現在はゴルフ場などに利用されている。麓には小室山公園が設けられ、40種類10万本のツツジ、1,000種類4,000本のツバキなどが植えられている。頂上へはリフトが運行。一碧湖は約10万年前の噴火でできた火口湖。周辺は木々が繁茂し、新緑、紅葉が湖面に映え美しい。水辺にはチョウジソウの群生がみられる。

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