白水滝しらみずのたき

白山国立公園内で白山平瀬登山口の近くにあり、庄川の支流大白川に注ぐ滝。大白川の水は硫黄分を含み、時には白く濁って流れる。落ちる瀑布が乳白色に見えることから「白水滝」と呼ばれる。原生林に囲まれた絶壁から水が落差約70m、幅8mで流れ落ち、水煙あげて爆音をとどろかせている。
 その成り立ちは、約2200年前、西側に聳える白山の噴火による溶岩流が大白川の谷を埋め、川の流れを堰き止め、やがて堰き止めた溶岩から水が溢れ出し、谷を削りながら長い年月をかけて、白水滝となった。この白水滝の絶景が評価され、令和6年に国の名勝に指定された。
 白水滝近辺には、1963(昭和38)年に作られた大白川ダムによってできた白水湖、白山ブナの森キャンプ場、大白川露天風呂等がある。
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みどころ

県道白山公園線沿いの駐車場から、ブナ林の中を5分ほど歩くと滝展望所。そこから樹木と岩盤に囲まれた滝の全景を見ることができる。豊かな水量で落差が約70m、切り立った断崖絶壁から垂直一文字に乳白色の瀑布が音を立てて落ちる様は、美しさと迫力がある。特に、岩壁に真紅のイワツツジが咲く6月中旬頃、紅葉の10月下旬頃の景色は更に映える。また、白水滝へ通じる県道白山公園線は10月末頃より翌年6月上旬頃まで閉鎖される。
 滝を見ることができる限られた時季を、雄大な自然が味わえる機会として、森の中に隠れている日本有数の名瀑を訪ねてみたい。
関連リンク 白川村(WEBサイト)
参考文献 白川村(WEBサイト)
全国観るなび(日本観光振興協会)(WEBサイト)
『東海の100滝紀行Ⅰ』近藤紀巳 著 風媒社

2024年02月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。