爺ケ岳じいがたけ

長野県大町市と富山県立山町の県境にあり、鹿島槍ヶ岳の南に3つのピークを持つ山。春、種まき爺さんの雪形*が現れるところから爺ケ岳と呼ばれ、大町付近からその姿が望める。安曇野の人々はこの雪形が現れると種まきを行ったといわれる。
 山頂部は北峰、三角点2,670mの中央峰と南峰が立ち、稜線はハイマツでおおわれている。
 登山は大町駅から黒四ダム行バス途中の扇沢からが一般的。
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みどころ

爺ケ岳の爺という名前がユーモラスで暖かいイメージを起こさせ、鹿島槍や五龍とは対照的。その名にふさわしく登山道も困難なところがなく、快適な山登りができる。山頂手前の砂礫や岩の登山道脇に白いトウヤクリンドウの高山植物などが美しい。
 間近に鹿島槍ヶ岳の端麗な姿が見え、また剱岳も美しく眺望の山としても良い。
 大町の盆地からは壁のような連山の中でも立派で若々しい姿が望めるし、大町山岳博物館は、鹿島槍と爺ケ岳との絶好の写真撮影スポットである。(林 清)
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補足情報

*雪形: 山の斜面の残雪でできた春にできる模様。白い雪の形から名前をつけたものもあれば、逆に雪の解けた黒く見える形から名前をつけたものがある。爺ケ岳は黒い部分が種まき爺さんの形になってでてくる。
関連リンク 信濃大町なび(一般社団法人大町市観光協会)(WEBサイト)
参考文献 信濃大町なび(一般社団法人大町市観光協会)(WEBサイト)
信州山岳ガイド(信濃毎日新聞社)(WEBサイト)
「甲信越百名山」大和渓谷社

2022年09月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。

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