空木岳うつぎだけ

中央アルプスの木曽駒ヶ岳、宝剣岳の南方にあり、標高2,864mの山。高さでは木曽駒ヶ岳に劣るが、スケールの大きい風貌は中央アルプスでも第一級で、山頂もどっしりとして広く、展望はすばらしい。
 東側には空木平が広がり、中央部にお花畑がある。山の名は山麓にあるウツギの木からだという説と、カールに残る雪形がウツギの花に似ているからではないかという説もある。
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みどころ

稜線上の花崗岩の巨岩の白とハイマツの緑のコントラストが美しく、特に花崗岩の大きな駒石が見事。空木岳の頂上東側は、空木平カールと呼ばれる圏谷地形で高山植物が美しく、森林限界のハイマツ帯の高山植物も見どころ。
 駒ヶ根高原からの登山ルートはきびしく、小地獄に鎖場があり、距離高低差も大きくつらい登りである。
 頂上からの展望はもちろんすばらしく、北アルプスをはじめ乗鞍岳や御岳山、八ヶ岳連峰、そして目の前には南アルプスの大パノラマと、中部地方のほとんどの山を一望の下に楽しむことができる。
 中央アルプスが美しく見える絶好の写真撮影スポットは、中川村の陣馬形山キャンプ場からである。宝剣岳から空木岳、南駒ヶ岳のパノラマが伊那谷の上にそびえ美しい。(林 清)