大桑村は、長野県南西部にある村。地形は急峻で村の総面積の96%を山林が占めている。中央部を北東から南西に流れる木曽川に沿って国道19号、JR中央線が走る。集落及び耕地は、木曽川とその支流の伊奈川などの流域(標高500~800m)に点在している。東は南駒ヶ岳をはじめとする中央アルプスの山々、南は南木曽町、北は上松町、西は岐阜県中津川市及び王滝村へ隣接する。
 木曽川両岸に迫る山は木曽美林を代表するヒノキの国有林で、野尻の阿寺渓谷の景観はもっとも木曽らしさを示す。林業の他には稲作と畜産を行う。
 村内の須原と野尻の両集落は中山道の宿駅であった。須原は、現在も宿駅当時の様相をかなり残している。定勝寺は、木曽義仲11代の孫木曽親豊の建立といわれ、現存の建物は1598(慶長3)年に再建された桃山様式の代表的建築といわれ、山門、本堂、庫裡(くり)は国指定重要文化財。このほか、1334(元弘4・建武元)年の棟札を残す白山神社(国指定重要文化財)や平安時代の薬師如来などを安置する池口(ちこう)寺薬師堂などもある。

観光資源一覧

空木岳の写真

空木岳 (長野県 大桑村 / 長野県 駒ヶ根市 )

中央アルプスの木曽駒ヶ岳、宝剣岳の南方にあり、標高2,864mの山。高さでは木曽駒ヶ岳に劣るが、スケールの大きい風貌は中央アルプスでも第一級で、山頂もどっしりとして広く、展望はすばらしい。  東側には空木平が広がり、中央部にお花畑がある。山の名は山麓にあるウツギの木からだという説と、カールに残る雪形がウツギの花に似ている...

南駒ヶ岳の写真

南駒ヶ岳 (長野県 大桑村 / 長野県 飯島町 / 長野県 駒ヶ根市 )

中央アルプスの主要山脈の南に位置し、空木岳に寄り添うように立ち、2つのピークを持つどっしりした山容で、2,841mの山。中央アルプスの縦走では木曽駒ヶ岳から空木岳までが一般的で、南駒ヶ岳まで足をのばす人は少ない。樹林帯の多い周辺の山々の中でも、頂上付近や尾根筋は白い花崗岩とハイマツによって明るく開放的な山で、岩場の山として...

読書発電所諸施設の写真

読書発電所諸施設 (長野県 南木曽町 / 長野県 大桑村 )

南木曽町中心部から北部大桑村にかかる木曽川にある発電所に関する諸施設。北から読書ダム、柿其(かきぞれ)水路橋、読書発電所、桃介(ももすけ)橋、福沢桃介記念館など。  中心施設である読書発電所は1923(大正12)年、大同電力株式会社によって水路式発電所として建設されたもの。当時は大同電力社長福沢桃介が、「一河川一会社主義...