新野の盆踊り
長野県飯田市の南に位置する阿南町の新野地区で、8月14日から16日の3晩と8月第4土曜日に行われる盆踊り。三味線や太鼓などは一切使わず、進行役の歌に、輪になった踊り手が唱和して一晩中踊り明かされるもの。
その歴史は定かではないが、室町時代末期瑞光院建立の際に三州(今の愛知県三河)の人たちが来て踊った姿を見て、これを習ったのが始まりと言われている。
その歴史は定かではないが、室町時代末期瑞光院建立の際に三州(今の愛知県三河)の人たちが来て踊った姿を見て、これを習ったのが始まりと言われている。
みどころ
櫓の上にいる音頭取りの「音頭出し」と、その下で踊る踊り子の「返し」の声だけで踊りが進められる、素朴でユニークな盆踊り。
17日の明け方、市神様の神前で和讃*を唱え、先頭が市神様を通り過ぎると踊りをやめなければいけない決まりになっているが、踊り子たちはこれを阻止するために小さな輪になって踊り続ける。このときのやりとりが新野の盆踊りのクライマックスとなる。
阿南町を南北に走る国道151号線には民俗芸能が多いので「祭り街道」とも呼ばれていて、魅力ある祭が多くある。新野の盆踊りを筆頭に、「和合の念仏踊り」、「新野の雪祭り」、「粟野の囃子屋台」、「早稲田人形浄瑠璃・人形神送り」などがある。(林 清)
17日の明け方、市神様の神前で和讃*を唱え、先頭が市神様を通り過ぎると踊りをやめなければいけない決まりになっているが、踊り子たちはこれを阻止するために小さな輪になって踊り続ける。このときのやりとりが新野の盆踊りのクライマックスとなる。
阿南町を南北に走る国道151号線には民俗芸能が多いので「祭り街道」とも呼ばれていて、魅力ある祭が多くある。新野の盆踊りを筆頭に、「和合の念仏踊り」、「新野の雪祭り」、「粟野の囃子屋台」、「早稲田人形浄瑠璃・人形神送り」などがある。(林 清)
補足情報
*和讃:仏教の高僧をたたえる七五調の曲調をつけて詠じる歌。
関連リンク | 阿南町(WEBサイト) |
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参考文献 |
阿南町(WEBサイト) 「あなん」阿南町総合観光ガイド 阿南町 「長野県の歴史散歩」出川出版 |
2022年09月現在
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