阿南町は、長野県南部にある町。本州の中央に位置する南アルプスと中央アルプスに挟まれ、太平洋に注ぐ天竜川の右岸に位置する。森林が町の総面積の84%を占め、農用地は7%、宅地は1%。東は天竜川を隔てて泰阜村、西は阿智村・平谷村・売木村、南は天龍村と、愛知県豊根村、北は下條村と接する。
 県下でも有数の山村で、天竜川沿いのJR飯田線が唯一の連絡口をなす。町の主要道路は、飯田市と豊橋市を結ぶ国道151号で、町の真ん中を南北に縦断し、新野地区で売木村や天龍村へ通じる国道418号と交差している。
 近世は東海地方へ通じる遠州街道(国道151号)が通り、現在は国道418号が交差する新野(にいの)はその宿場をなしたが、明治末期からは衰退した。
隔絶地のため古い伝統文化が保存され、新野の雪祭りは国の重要無形民俗文化財。新野の盆踊り、和合の念仏踊、早稲田人形など民俗的行事が多いことで知られる。
 見どころには、瑞光院(新野地区)、関昌寺(富草地区)、早稲田神社、阿南町化石館、道の駅信州新野千石平などがある。

観光資源一覧

新野の盆踊りの写真

写真提供:阿南町役場

新野の盆踊り (長野県 阿南町 )

長野県飯田市の南に位置する阿南町の新野地区で、8月14日から16日の3晩と8月第4土曜日に行われる盆踊り。三味線や太鼓などは一切使わず、進行役の歌に、輪になった踊り手が唱和して一晩中踊り明かされるもの。  その歴史は定かではないが、室町時代末期瑞光院建立の際に三州(今の愛知県三河)の人たちが来て踊った姿を見て、これを習った...